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キングスを率いる佐々宜央『下克上戦記』vol.19~序盤戦、最大の負けが最大の収穫

12/3(火) 18:00配信

バスケット・カウント

「気持ちの入るゲームで平常心でいられるかどうか」

文・写真=鈴木栄一

佐々宜央が率いる琉球ゴールデンキングスは、11月のリーグ中断期間を10勝5敗で迎えた。オフには主力選手の入れ替わりがあり、開幕後には大黒柱のジョシュ・スコットが今シーズン絶望の故障と大きなアクシデントに見舞われたことを考えると、まずまずのスタートと言える。その一方で、11月9日、10日に行われた王者アルバルク東京との対決では連敗を喫し、トップとの力の差を痛感させられた。様々な出来事があった序盤戦を経て、佐々はチームの現状をどう感じているのだろうか。



──まずは、序盤戦におけるビッグゲームであったアルバルク東京戦での連敗を振り返りたいと思います。

アルバルク戦は今の自分たちの立ち位置であり、優勝候補との力の差が分かった試合でした。正直、選手たちもショックが大きかったと思います。自分にとっても、あの試合は不甲斐ないものでした。勝ちたい気持ちが強すぎて、自分で解決しようとした部分が大きすぎました。自分よがりな考えが戦術、戦略、スカウティングに出てしまった。それで選手にも良い準備をさせてあげられなかったです。

相手は非常に質の高いチームですが、故障者が出ていて万全の状態ではない。最低でも1勝はしたかったのですが、安易なミスが出て連敗となってしまった。選手に考えさせすぎた結果、思いきったプレーをさせられず、選手にも自分にもストレスが出てしまった。単純に負けたというより、何もかも悪い方向に出てしまった連敗でした。

──師匠であるルカ・パヴィチェヴィッチとの対決を意識しすぎたのでしょうか? 

そういうつもりはなかったのですが、今振り返ると相当入れ込んでいました。試合でプレーするのはあくまで選手なのに、勝ちたいと思えば思うほど、ひとりよがりになってしまう悪い癖が出ました。だから選手たちも多分、自分たちが主体となってやっている感覚があまりなかったでしょうし、そういった意味でアルバルク戦では試合を楽しませてあげられなかった。非常に後悔が残りました。

こうやって振り返ると、アルバルク戦の日は寝られなかった。どこかで特別な気持ちがあって、精神レベルが良くなかったと思います。今後は気持ちの入るゲームでも、自分が平常心でいられるかどうかがとても大事だと感じています。

──このショックが残る連敗の翌週、滋賀レイクスターズとのホームゲームを連勝で終えることができたのは大きかったですか。

滋賀戦では、前半に苦しい時間帯がありましたが、後半に選手たちが自分たちでコミュニケーションを取って解決しているシーンもあり、そういった意味での収穫はありました。ただ、絶対的な力がついてきたと言えるような試合ではなく、満足することはないです。ただ、ブレークに入る前に、一つ乗り越えたところはありました。

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最終更新:12/3(火) 18:00
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