ここから本文です

日本でも増えるビーガンを悩ませているものは? 食品表示が曖昧、消費者庁に嘆願書も【世界から】

12/3(火) 12:42配信

47NEWS

 「ビーガン」と呼ばれる人々がいる。「菜食主義者」とも訳されるが、正確には「動物に由来する製品をまったく摂取しない人々」のことだ。ちなみにビーガンはベジタリアン(菜食主義者)の英単語のつづりを短縮した言葉。語源のラテン語「ベジタス」には「健全な、活気のある」との意味がある。

 ここ10年間で6倍となり、今では2千万人のビーガンがいるとされる米国を筆頭に、その数は世界中で年々増加している。その一方で、彼らを取り巻く環境は十分に整備されているとは言いがたい。

 特に、日本における食品表示の曖昧さは、日本を訪れる、あるいは日本で生活するビーガンにとって、頭痛の種となっている。日本で流通している食品の原材料表示に関する改善運動を進めている米国人レイチェル・ルーカスさんへのインタビューを通じて、世界におけるビーガニズムの実態と、日本の現状をリポートする。

 ルーカスさんはカリフォルニア州出身。2004年に日本語を勉強するため来日した。在住歴は15年に及ぶ。現在は東京都内の大学に勤務している。日本を愛し日本文化に浸りきっているルーカスさんだが、日々の生活で一つだけ大きな問題がある。長年ビーガンとして生きている彼女にとって、日本におけるビーガンの認知度の低さがさまざまな困難を生んでいるのだ。

 ―そもそもビーガンとはどんな人々なのでしょうか 。

 「ビーガンの発祥は75年前にさかのぼります。1944年、イギリス人のドナルド・ワトソンが『動物を搾取することなく生きる』ことを目的に掲げたビーガン協会を英国で設立しました。その根本には(人以外の生物に対する差別を意味する)『種差別』に反対する精神があります」

 ―ビーガン向けの料理を提供する店が増えるなど、日本でもビーガンは知られるようになっています。その一方でベジタリアンの極端な例といった認識も根強くあります 。

 「ビーガンにはさまざまな誤解がはびこっています。ベジタリアンもビーガンも魚は食べられると思われていますが間違いです。どちらも動物の肉はまったく食べません。両者の大きな違いは、ベジタリアンは動物の肉だけを避けるのに対し、ビーガンは『動物からいかなる搾取もしない』という理念のもとに、動物から派生する製品、牛乳、卵、蜂蜜なども忌避の対象にしていることです。本当のビーガンは、畜産から生まれる製品はすべて使いません。したがって、ウール製の服も着ません」

1/3ページ

最終更新:12/3(火) 13:04
47NEWS

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事