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難民の子どもの教育のために、アラビア語版『セサミストリート』が中東で放送

12/3(火) 19:00配信

ギズモード・ジャパン

教育がどれだけ大事なのかを改めて実感させられる。

私の息子が去年まで通っていたマレーシアのローカル幼稚園は、午前保育のみのカリキュラムで、午後になるとロヒンギャ難民の子供たちを集めて無償で教育を提供するようなところでした。運営費は、私たちが払った学費の一部と、定期的に催されるロヒンギャ支援を目的にしたフリーマーケットの売上金。大きな観光バスで難民キャンプの子供たちをピックアップしてきて、幼稚園の教室で読み書きと図工、音楽を教えていました。私たち現地の親と子どもは難民問題をきちんと把握できていないし、不必要に傷つけてしまう言動をするかもしれないということで、彼らと直接関わることは禁止されていましたが、難民の子供たちが幼稚園にくることを本当に楽しみにしていることを先生方から聞くたびに、少しでも協力できていることを嬉しく思いました。

きっと、このような支援や教育が受けられる難民の子供はごく一部で、彼らは恵まれた境遇にあるとおもいます。多くの難民が生きるのに必死で子供の教育にまで手が回らない状況だと思います。

CNNによると、『セサミストリート』と国際救助委員会(International Rescue Committee、IRC)がチームとなって立ち上がりました。2020年2月から、アラビア語のプログラム『Ahlan Simsim(アラビア語で「ウェルカム・セサミ」)』を中東で放送するんですって! 

『Ahlan Simsim』プログラムはシリア難民の子供たちの教育支援を目的としたもの。素晴らしいことに、単に読み書きを教えるだけでなく、子供たちの心のケアもプログラムに組み込まれているのだそうです。

難民のリアルを反映したキャラクター

『Ahlan Simsim』の対象は3歳から8歳。最初のシーズンは2020年2月から中東全域で放送され、デジタル版も配信される予定です。

番組をリードするのは、最近引っ越してきた少年マペットの「ジャッド」と、彼と友達になる少女マペットの「バスマ」、そして赤ちゃんヤギ「マズーザ」の3体。

ジャッドは難民という設定なので、「ここに来るときにすべてを置いてきたから、僕はオモチャを1つも持っていないんだ」と、難民の子供達のリアルを反映したセリフを言うこともあります。

『セサミストリート』で人気のクッキーモンスターやエルモといったキャラクターも登場します。自分たちと関連づけるキャラクターが世界的に愛されるキャラクターと友達になり、受け入れられる様子を番組を通してみることは大きな意味を持つでしょうね。

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最終更新:12/3(火) 19:00
ギズモード・ジャパン

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