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なぜ使う?草加せんべいの「べ」に「遍」…答えは 八潮でサミット、地域性持つ特殊な言葉の魅力に迫る

12/3(火) 10:29配信

埼玉新聞

 「方言漢字」など地域性を持つ特殊な漢字や文字を通じて地域の理解を深めようと、埼玉県の八潮市で「第3回方言漢字サミット」が開かれた。漢字や文字に興味を持つ全国のファンが集まり、地域に伝わる特殊な言葉の歴史や魅力に迫った。

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 市内の地名「垳(がけ)」が方言漢字として知られている八潮市。「八潮の地名から学ぶ会」が開催しているサミットでは、ご当地にしかない方言漢字や文字の由来について、研究者5人が報告した。

 早稲田大学の笹原宏之教授は静岡県伊豆の国市の「墹之上(まのうえ)」や、愛知県の「杁中(いりなか)」などの地名を紹介し、地域によって独自の字種や読みがあることを解説した。

 「方言漢字はその土地に根付いた文化。地域で育まれた文字を見つめ直してほしい」と、笹原教授は多様な魅力を語った。

 「八潮の地名から学ぶ会」の事務局長昼間良次さんは、「草加せんべい」の看板は小袋では「べ」が異体仮名の「遍」の文字で記されていることに着目し、背景にある文化について調べたことを発表した。

 なぜ草加せんべいの「べ」に「遍」を使うのか、昼間さんは草加市内の煎餅店員らに聞いたが、「ずっとこの字を使っている」など明確な答えがなかったという。

 昼間さんは験担ぎで「遍」を使っていたのではないかと自らの考えを披露し、「無意識に異体仮名を使っているところが方言ならでは。地域固有の文字文化に触れることで、地域に対する誇りや郷土愛が湧いてくる」と話した。

最終更新:12/3(火) 10:29
埼玉新聞

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