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お尻から油を噴出し「社会的に死んだ…」? 危機乗り越え外来種や毛虫に挑む“野食”ハンター

12/3(火) 6:30配信

オリコン

 かねてより、テレビやYouTubeでも人気の“ゲテモノ食い”だが、茸本朗(たけもと・あきら)さんの提唱する“野食(やしょく)”は一味違う。“野外で採取した食材を普段の食卓に活用すること”をモットーに、未知の食材に果敢に挑んでいる。ときには、お尻から放出してしまったモノで“社会的な死”を覚悟したり、毛虫の毛に苦戦してみたり。昆虫食がブームになりつつある現在だが、茸本さんは“野食”もまた食料の有効活用に繋がり、災害時のサバイバルにも役立つという。これまでのエピソードから、“野食”の意義を語る。

【写真】おそるべし! 茸本さんのお尻を攻撃したワックス魚の切り身

■食べた魚の油がお尻から噴出、「社会的に死んだ」話がネットでバズる

 『野食ハンターの七転八倒日記』(平凡社)の著者・茸本朗さんが、野外で採取してきた食材を普段の食卓に活用する“野食”を始めたのは、小さい頃に親に買ってもらったキノコ図鑑がきっかけ。高校まで住んだ地元・福岡の豊富な自然の中で、様々な食材を試す経験を積んできた。社会に出てから始めたブログ『野食ハンマープライス』では、様々な“野食”エピソードを面白おかしく紹介し、人気を得た。

 中でも特にバズったのが、人体では消化されない脂を含んだ魚、通称“ワックス魚”を食べたという記事だ。友人に誘われて行った海釣りで、バラムツ、アブラソコムツという魚を得たという茸本さん。バラムツもアブラソコムツも“ワックス魚”である。

 「どういう魚かは知っていました。お腹で分解されないから、それがお尻から出てくることも…。でも、なんとかなるやろ、トイレで出せばいいだろうと(笑)。それよりもおいしい魚だと聞いていたので、食べることにためらいはなかったです」

 早速、魚をさばいて食べたところ、「刺身は大トロにサラダ油を乗せた感じで、僕は苦手。でも、照り焼きにして食べたらとてもおいしくて。西京焼きも絶品」と大満足の結果となるが、3日後に彼を悲劇が襲う。

 「会社でパソコンに向かっていたら、何の前触れもなく、ぶしゅ~と来て。お尻のあたりがかぷく~っと膨れて温かくなったんです(笑)。これは社会的に死んだ…と思ったら、案の定とんでもない油でズボンを汚していました」。

 便意もないまま噴出するとは、おそるべしワックス魚の油。だが、茸本さんはたまたま置いてあったスペアのズボンで難を脱し、事なきを得た。「外とか電車の中とかじゃなくて、本当に良かった!」と、あらためて胸をなでおろす茸本さんは、「でも、ネットの人たちはみんな、こういう話が大好きなんですよね」と笑う。

■アニサキスやハクビシン、毛虫まで…「身近においしいものがたくさんある」

 ほかにも、クリオネやアニサキス(寄生虫)、ハクビシン、毒キノコ、工事現場の臭いがするナマズ…など、強烈な野食エピソードには興味をそそられる。誰もが苦手とするであろう、毛虫を食べた話もその一つ。

 「食べたのは、桜毛虫と呼ばれるモンクロシャチホコ。よく、学校の桜の木などにもいますね。桜毛虫がおいしいというのは知っていたんですが、昆虫は食べなくてもいいかなという思いがあって、3年前までは手を出していなかったんです。でも、実は昆虫って食べるのにとてもハードルが低くて。毒か毒じゃないかがわかりやすく、採集しやすくて、とてもおいしい。桜毛虫は、毛を取り除こうとして焼いたら臭くて。処理に迷いましたが、ぶつ切りにして炊き込みご飯にしました。見た目は毛虫の混じったご飯ですけど、桜の匂いがご飯に染みてとてもおいしいんですよ」。

 ブログでも公開された、そんな悲喜こもごもなエピソードがいくつも掲載された本書。しかし茸本さんは、「これを読んで、野食を怖いものだと思ってほしくないんです。ゲテモノ好きでやっていると思われるのは嫌。僕が本来伝えたいことは、身近においしいものがたくさんあるってこと。それをぜひわかってほしいんです」と訴える。

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最終更新:12/7(土) 10:55
オリコン

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