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「私だって苦手。だからこそ価値を再定義したい」30歳女性CEOが、ハエで“世界を救う”と決めた理由

2019/12/3(火) 7:40配信

ハフポスト日本版

日本の課題は「SDGsをベンチマーク化し過ぎること」

世界では今、国連が警鐘を鳴らすほど食糧危機の深刻さが増している。

日本では「SDGs」という言葉を聞くようになった一方、フードロス(まだ食べられるのに廃棄される食品のこと)の問題は根本的な解決に至っていない。

食糧危機の課題に向き合う企業のCEOとして、現状をどう見ているのか?

日本は「もったいない(Mottainai)」という言葉を海外で流行らせておきながら、自分たちの国ではフードロスが深刻な状況になっている。それこそ、“もったいない精神”が薄れている...。

これって、やっぱりちょっと、恥ずかしいですよね。

今の日本が問題なのは、“SDGsをあまりにもベンチマーク化し過ぎていること”だと思っています。

SDGsって17項目あるけれど、「何項目達成しました」みたいに、ただスタンプが押していく的なものになっている企業や個人が多いなという印象は正直あります。

そうではなくて、もっと本質的な部分にフォーカスを当てなければいけない。

「今ある事業がSDGsの何番に当てはまるか」と企業は考えがちだけど、企業に求められるのは、SDGsという目標を材料にして、これまでに替わる新たな産業を創ることだと思います。

そもそも、SDGsのバッジも、何のためにつけているのかを分かっていないのに「付けてください。付けましょう」みたいなキャンペーン的発想で満足している企業も結構多いなと感じています。

その点、本質的なところまで啓蒙するということが日本全体で出来ていない。

だからこそ私たちが、この事業を通じてイエバエという昆虫の価値を改めて定義することで、「自然の循環の中で利益を生み出す」という事を両立させるモデルを示していきたいなと思っています。

――

昆虫が苦手な流郷さんだが、CEOとして経営者として関わっているうちに、「自社のイエバエのことは、好きになれたんです」と笑顔で話してくれた。

今後は、イエバエが作った肥料や飼料を使って作られた肉や野菜・フルーツなどの試食会を開いて、昆虫への新たな価値を感じてもらえる機会を作るという。

小笠原遥/ハフポスト日本版

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最終更新:2019/12/3(火) 7:40
ハフポスト日本版

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