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82歳が66年撮り続けた「東京の風景」 料理人で写真家の洋食店店主

2019/12/3(火) 14:33配信

メシ通

東京懐かし写真と洋食店のシンクロニシティ

ある日、新宿の大型書店で何気なく惹かれ手にとった1冊の新書サイズの写真集。
タイトルは『東京懐かし写真帖 』(中公新書ラクレ/作者: 秋山武雄,読売新聞都内版編集室)

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そこには戦後間もないころからの東京の街並みや、そこで生活する人々の息遣いが聞こえてきそうな写真が。思い出話を交えたコラムも軽妙で撮影当時の空気感を存分に味わえる。
著者である写真家・秋山武雄さんのプロフィールを見ると、洋食店「一新亭」を営むかたわら、15歳の頃から趣味で都内を撮影し続けているそう。
なんとなく頭の片隅に記憶された「一新亭」というお店の名前。
ほどなく別のタイミングで出会うことになるとは……。

私は仕事で使う包材などを買い出しに時々浅草橋を訪れることがあります。
ランチを食べるお店を探して千貫神輿で有名な鳥越神社の近くを歩いていると「一新亭」と書かれた看板が……。
どこかで見たような名前と思ったら、先日購入した本の著者が営んでいるお店じゃないですか。
短期間のうちに予期せぬ形で本と洋食店が目の前に現れたので、なんとなく運命的なものを感じ、お店の暖簾をくぐることにしました。

洋食屋の人気メニュー3品を1皿に

外の看板を見た時から気になっていた「三色ライス」を迷わず注文。

カレー、ハヤシ、オムライスという洋食屋さんの人気メニューをまとめて一皿にというのがたまりません。

ひと口目はカレーから。あっ! コレ小麦粉を炒めた懐かしいやつ!
久しぶりに味わうけど、マイルドな辛さのこのタイプもいいなぁ。

ふた口目はハヤシライス。独特な酸味を感じるデミグラスソースの濃厚な味わい。

さん口目は玉ねぎと鶏肉たっぷりのケチャップライスを薄焼きたまごで包んだオムライス。
これまた懐かしい味で子供に戻った気分。異なる3つの味のトライアングルでどんどん食べて完食!
それぞれがなかなかの量なのですべて食べるとかなりの満腹度。

ちょうどランチタイムが終了するタイミングだったので、取材の申し込みをしてみることに。
すると、「雑誌かインターネットの記事みたいなものでしたらいいですよ。テレビは最近はお断りしてるんです」とのこと。
理由を聞くと、以前軽い気持ちでテレビ取材を引き受けたら、放送の途中から電話が鳴りっぱなしになり、翌日から半月くらいはずっと行列ができてしまったそう。
席が少ない小さなお店なので、お昼時に地元のお客さんが入れなくなるのは避けたいということで、現在は影響が大きすぎるテレビ取材はお断りしているらしい。
日を改めて、お店のことや写真家としての活動についてお伺いすることに。

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最終更新:2019/12/3(火) 14:42
メシ通

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