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《ブラジル》JETROなど=日伯イノベーション・シンポ開催=スタートアップと手を組んで=進出企業との連携の可能性探る

2019/12/3(火) 22:05配信

ニッケイ新聞

 JETROサンパウロ事務所、ブラジル日本商工会議所、在サンパウロ日本国総領事館、ジャパンハウス(JH)が共催した初の「日伯イノベーション・シンポジウム」が11月18日午後、JHで開催された。業界一流の講演者26人が約4時間にわたり連続で講演や座談会をするという密度の濃いセミナーとなり、約110人が熱心に聴講・参加した。

 新ビジネスモデルを生み出して急成長する新興企業「スタートアップ」の多さは、近年のブラジル産業界の特徴ともいえる。それと日系進出企業との接点を作るのがこのイベントで、JETROや商議所のイノベーション研究会などが中心になって開催した。
 最初に講演したのは、孫正義氏のソフトバンク・グループが今年3月に設立発表した、50億ドルの中南米ファンド(SoftBank Latin America)のシルビア・フィルゲイラス氏だ。
 「中南米には世界人口の10%がおり、GDPは中国の半分、インドの2倍にもなる。それ関わらず、インドへの投資ファンド(VC)の規模は240億ドルもあるのに、中南米にはわずか20億ドルと未開発地域。しかもフェイスブックを筆頭とするSNSやネットフリックスの利用者は世界でも指折りに多く、商品購入が実店舗からオンラインショッピングにさらに移行していくことが見込まれる。投資が少ないわりにスタートアップ創業が多いというアンバランスな状態の中に、大きな発展の可能性が秘められている」と説明した。
 中産階級に向けた金融サービス(ネット銀行)のデジタル化がどんどん進んでおり、スマートフォン利用者が多いことから、オンラインバンキング利用の伸びしろが多いと見られている。同グループは11分野にわたるスタートアップ企業群に投資を重ねており、それが世界規模の「エコシステム」を形成し、相乗効果を生んでいるという。
 中南米ではLoggi、volanty、KAVAK、olist、clipなど15社に投資済、20社を審査中、250社の様子見をしているという。

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最終更新:2019/12/3(火) 22:50
ニッケイ新聞

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