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バレンティン獲得秒読み ソフトバンクが仕掛けた五輪イヤーの思惑

12/3(火) 8:04配信

西日本スポーツ

 バレ加入で「日替わり最強打線」! 福岡ソフトバンクが獲得を目指すウラディミール・バレンティン外野手(35)が2日、ヤクルトから自由契約選手として公示された。交渉解禁となった同日、ソフトバンクの三笠杉彦ゼネラルマネジャー(GM)(45)は、故障や来年の東京五輪の影響に触れ、年間を通じて高レベルの戦力を保つ今回の補強の狙いを示した。王貞治会長(79)も長打力に期待。日本通算288本塁打の大砲が間もなくタカの一員になる。

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■今季は離脱者続出

 日本プロ野球史に残る大砲との交渉が、ついに解禁された。ソフトバンクはバレンティンとの交渉で、球団関係者が複数年契約などの好条件を用意し、近日中にも米国に向かう予定だ。現在他に獲得へ動いている球団はないとみられ、交渉成立は濃厚。2日、三笠GMは「興味は持っています。今日は進展はしていないですけど」と強調しながらフロントの意図を説明した。

 「レギュラーは今年の西武みたいにガチッと固まってフル出場するのがベストかもしれないが、レギュラーのほとんどが出場するということを想定して編成しない方がいいと思っている。シーズンを通して(その時点で)高いレベルの選手が試合に出てもらう状態をつくるのが、われわれの仕事」

 2年連続でリーグ優勝を逃した今季は主力の故障離脱者が続出し、特に野手陣のレギュラーがそろったのは開幕直後とシーズン終盤だけ。バレンティンの加入で現在の主力が「だぶつく」ことも容易に想像ができ、チームの未来を支える若手の出場機会を奪うリスクも高い。だが3年連続日本一を果たすなど常勝を義務づけられる球団としては、故障や個々の好不調も考慮し、日替わりになってでも年間を通じて高いレベルで戦力を保つ考えだ。

 東京五輪の影響も考えた。保留者名簿から一度外して残留交渉に臨むデスパイネとグラシアルのキューバ勢は、同国が五輪に出場すれば代表に選ばれる可能性が高い。出場権を懸けた国際大会は来年3月に開催される見込み。同GMは特別な1年となる2020年に想定外の事態が起きても揺るがないチームを目指すことも示した。

 「来年は五輪もある。われわれの試合以外のところでコンディションを左右するファクターがある年。それに足りるような戦力を提供できるかどうか。外国人、主力、若い選手を状況に応じて使っていくチームを目指します」

 バレンティンは13年に王会長らが持っていたシーズン本塁打記録55本を破る60本塁打を放った。当の王会長は「あれだけ1点を入れるのに苦労するのに、一振りで点が入る。ランナーがいればなおさら。勝負のポイントになるし、ファンも喜ぶ」と本塁打の効果を強調して加入を歓迎。工藤監督も「実績のある選手だし(起用の)選択肢は広がる」と期待した。リーグV奪回と4年連続日本一に向け、頼もしい戦力が加わろうとしている。 (倉成孝史)

西日本スポーツ

最終更新:12/3(火) 11:34
西日本スポーツ

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