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北沢浩のバレーボール質問箱 スパイクのフォーム サーキュラー、ボーアンドアロー、ストレート

12/3(火) 17:26配信

バレーボールマガジン

諸事情で前回からだいぶ時間がたってしまいましたが、今回の質問と、元富士通カワサキレッドスピリッツの北沢さんによる回答です。今回はスパイクのフォームについて。

北沢浩のバレーボール質問箱 スパイクフォームについてのフォト

《質問》
先日のワールドカップ女子大会のブラジル戦で最も興味深かったのは、エースのガビ選手の、腕を後ろから回してくる特徴ある打ち方に注目したテレビ解説でしたが…。

1解説では珍しい打ち方、変わった腕の回し方、としか説明ありませんでしたが、この打ち方は、世界のパワーアタッカーの間ではスタンダードなスイング、サーキュラーアームスイングの一種なだけではないですか?

2サーキュラーアームスイングは、1990年前後に、かの名将セリンジャー監督がその世界的名著、世界中のバレーボーラー及び指導者のバイブル的存在の「パワーバレーボール」で解説したように、5種類あるスイングの中で、自然に関節働かせる、スパイクの円運動において負担をほとんどかけずに腕を連続的に加速することを可能にする、すべての腕の高さで実質的なパワーを生むとして米国女子の2選手の打ち方を例に、強く推奨していたものかと思いますが、今でもその考え方は有効ですか?

3その後、サーキュラーアームスイングは世界中の強豪国や男子にも広まっていきましたが、いまだに全日本女子のスイングは肩や肘に負担大きく故障しやすく、かつパワーが出ない、ストレートアーム系やボーアンドアロー系のスイングがほとんどのように見受けられるのは、どうしてでしょうか。
日本人はパワーが無い、の一言で片付けられてますが、実はパワーの出るスイングの仕方を教わっていない、特に小学生などバレー始めたころに、サーキュラーアームスイングの利点を理解し、かつ自ら教えることのできる指導者が少なかっただけなのではないでしょうか?

一度身につけたスイングを大きくなってから変えるのは困難で、実は私も年老いてから、五十肩の悩みを克服すべく、大昔に指導されたボーアンドアローから、サーキュラーに変えようと四苦八苦していますし、部員も長らくストレートアーム系の肩への負担が甚大な打ち方を続けて肩を痛めてる人が多いです。サーキュラーが決まった時のそのパワーの凄さと、肩への負担が全くないスイングには驚かされるばかりで、どうして最初からこのスイングを教えてくれなかったのか、と身をもって体感しております。

機会ある時に是非、こうしたスイングの違いについて、特集いただき情報発信いただければ、今後、日本のジュニア指導に世界標準を普及させるのに、とても有用なのではないかと思います。

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最終更新:12/3(火) 17:26
バレーボールマガジン

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