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井上尚弥も苦言、「邪悪なネリ」が戦い続けられるボクシング界の問題点

12/3(火) 12:00配信

REAL SPORTS

昨年3月、山中慎介(帝拳)との対戦をめぐる忌まわしい記憶。11月23日に行われる予定だったWBC世界同級挑戦者決定戦で、ルイス・ネリ(メキシコ)が再び体重超過で失格、試合は中止となった。すでに日本ボクシングコミッションから活動停止処分を科されているネリだが、井上尚弥の挑戦者に名乗りを挙げるなど、世界のボクシング界では相変わらずの存在感を見せている。今回のトラブルでWBAがランキングから除外するなど、さすがにネリへの風当たりは強まっているが、ボクシング界はなぜ“邪悪なネリ”を追放できないのか?

井上尚弥も苦言を呈した、ネリ再びの体重オーバー

とっくに日本のリングからの“出禁”を食らったにも関わらず、「山中慎介に勝った男」こと、ルイス・ネリ(メキシコ)は、今なお日本のファンを苛立たせ続けている。

11月22日(日本時間23日)、WBC(世界ボクシング評議会)のシルバー・バンタム級タイトルマッチの前日計量に臨んだネリは、またも体重オーバーで失格。対戦相手のエマヌエル・ロドリゲス(プエルトルコ)との条件が折り合わず、試合は中止となった。

実現度は別として、日本のスーパーヒーローである井上尚弥(大橋)との対戦がファンに期待され、ネリ自身からも井上戦への自信が語られていただけあって、井上も、思わずSNSでこう呟いた。

ネリどうしようもねぇな、、
また計量失格。
こんな奴にゴタゴタ言われたくない。
ボクシング界から追放でいい。

これまで来日したボクサーで、ネリほど邪悪な印象を与えた外国人は見当たらない。過去の世界タイトルマッチでも、客席から大量の缶ビールを投げ込まれたボクサーがいなかったわけではないが、ネリが他のボクサーと一線を画しているのは、重大なポカを繰り返していることだ。

山中への仕打ちと魅力的な「実力」

2017年8月、当時WBC世界バンタム級王座を12度防衛していた山中慎介の挑戦者として、ネリは初めて日本のリングに登場した。山中が勝てば元WBA世界ライトフライ級王者・具志堅用高(協栄)の持つ日本人男子史上、最多防衛記録に並ぶ。この重要な一戦で、ネリは第4ラウンドに山中をラッシュで追い込んでTKO勝ち。ところが1週間後、WBCからネリのドーピング検査で、禁止薬物の陽性反応が出たと発表された。

その後、二転三転したが、最終的にWBCは、試合を無効、ネリから王座を剥奪するには決め手に欠くとし、代わりに「山中が再戦を希望した場合は最優先される義務」が設けられた。

「具志堅超え」が消滅した山中にとって、心の決着でしかなかった再戦。ところがこの第2戦で、ネリは計量に、体重を2.3キロもオーバーして現れている。
1時間45分後に行われた最終計量までに、約1キロを落としてきたが失格。試合の勝敗が決まる前に王座が剥奪されてしまったのだ。

翌日の試合でネリは山中をパワフルに圧倒した。これに関して、ネリに体重超過のアドバンテージがあったからという声も多いが、当日、両者にあった800グラムの体重差は、勝敗を左右するほどではなく、前日までのいざこざで山中が精神的に平常を保てなかったとしても、ネリが世界屈指の強豪であることが、奇しくも証明されたと言っていい。

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最終更新:12/4(水) 18:11
REAL SPORTS

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