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タピオカは本当にインスタ映えなのか?「いまどきの若者にウケる食」のポイント

12/3(火) 20:01配信

日本食糧新聞

2019年に若者にはやった食といえば、「タピオカミルクティー」に尽きるだろう。夏にかけて出店ラッシュだったが、その流れは都内だけでなく地方へも広がった。タピオカは第3次ブームと言われたが、これほど広域に広がるとは、はやり初めの頃は予想する人は少なかったように思う。

はやる商品は世相をあらわす

若者にウケるか、ママ層にはやるか、男性なのか、女子なのか…。客層によって、はやりのベクトルは異なる。タピオカは、仕掛けは大人から。そこに若者が食いついたので、企業が便乗していった形だ。

「タピオカミルクティー」は、今の若者にウケる要素にあふれている商品だった。売れるべくして売れたと感じる。次の若者にアピールする商品を考える時に、タピオカの事例はヒントになるので、あらためて「タピオカがなぜ若者に受けたのか」再確認しておくことも良いだろう。独自の目線で検証してみた。

本当にタピオカはインスタ映えするのか?

タピオカミルクティーがはやった理由に、必ずといっても挙がるのが「インスタ映えするから」。本当にそうだろうか。最近はフルーツソーダに入れるなどバリエーションも増えて色鮮やかになったが、ミルクティーの色はもともと地味な薄茶色だ。

加えてタピオカはミルクティーに紛れて見え隠れするくらいだし、色も黒。トッピングといってもモリモリにするわけにはいかず、カップからはみ出ることなくおとなし目で、いたってシンプル。インスタ映えではやるのであれば、モリモリのカラフルパフェの方が映えそうではないか。

映えると思っているのは、カップの絵柄がかわいかったりするからに過ぎない。商品ではなく、インスタ映えを意識したパッケージに頼っているともいえる。

ただ、タピオカミルクティーのインスタ映え要素はある。それは画像の大きさにスッポリ全体像が収まること。さらに、自撮りが可能。カップと自分が同じ画面にスンナリ納まるので、そういう意味では映えるといえるかもしれない。

かんで疲れない回数は5回まで?

他にも人気の理由はたくさんある。なんといってもタピオカの食感だ。キャッサバのイモのでんぷん質からモチモチした食感が楽しめる。「もちもち」が彼らは好きだ。この食感は、現代の若者の大好きなグミの食感に似ているのだ。

では、モチモチが好きなのなら、お餅も好きかといえば、さにあらず。若者はかむことが苦手になっている。もちは少なくとも10回近くかむ必要がある。口の中でいつまでも残り、飲みこみにくい。

しかしグミにしろ、タピオカにしろ、かむ回数が5回以内で、口の中で自然に溶けていく。「かんで疲れないのは5回まで!」という卑弥呼の時代には考えられない回数でないと、現代の若者は受け入れてくれないのだ。

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最終更新:12/3(火) 20:01
日本食糧新聞

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