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《ブラジル》火は小さいうちに消し、屋根は晴天の間に直せ!

2019/12/3(火) 23:05配信

ニッケイ新聞

アジア系が手を組んだ東洋街のブラックフライデー

 「火は小さいうちに消せ!」「天気が良いうちに屋根を直せ」――これは人生においても、外交においても常に頭に置いておくべき金言ではないだろうか。
 サンパウロ市のパウリスタ大通りに今年できたばかりの韓国文化院で、最近「竹島は韓国の領土である」展示が始まった問題に関して、在サンパウロ総領事館が早々に対応して「撤去」を申し入れたことを高く評価したい。
 ただし、これで終わりではない。手を変え、品を変え、いろいろな手段で同じ趣旨のことを試してくるはずだ。その都度、それに対して「キチンと見ているゾ!」と毅然と対応することが今後も求められる。つまり、「火は小さいうちに消せ!」だ。
 ここで、ちょっとでもいい加減な対応をすると、「もっと過激化させていい」というシグナルを送ることになり、すぐに過激化する。気が付いたらもっとひどいものが、さらに目立つ場所に作られる可能性が高い。
 とはいえ、正直言ってこれは日本政府と韓国政府の問題であり、在伯コミュニティは関係ない。韓国系コミュニティと日系コミュニティはキチンと住み分けをしながら、ブラジルという一つ屋根の下で仲良く暮らしている。

 事実、この週末に東洋街で開催された「ブラック・フライデー」は、リベルダーデ文化福祉協会(ACAL)主催とはいいながらも、実質は日系商店、中国系商店、韓国系商店、台湾系商店の合作といえるようなものだった。ACALの池崎博文会長も、「東洋街で一緒に商売をする者同士が協力し合って、みんなで東洋街を盛り上げる取り組みとして昨年から始まった」と言っている。
 今年は初めて東洋街にサンタクロースを登場させて、クリスマスツリーをリベルダーデ日本広場に初めて立てるなど、意欲的な年末の雰囲気づくりをしている。
 「令和開始」と「リベルダーデ区設立114年」を記念して200キロのケーキをカットして、その場で2千人に配るというイベントもとても良いアイデアだ。
 今月は今週末(7、8日)に東洋祭り、そしてナタウ(クリスマス)、最後の31日の午前中は「餅つき」、夜には大晦日となり、まさに大型のイベントや行事が続き、たくさんの客が東洋街に押し寄せる。

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最終更新:2019/12/3(火) 23:05
ニッケイ新聞

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