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ノーベル文学賞委員2人が辞任、アカデミーへの不満表明

12/3(火) 13:47配信

ロイター

 ノーベル文学賞選考団体の外部委員2人が辞任したことが、2日明らかになった。うち1人は、今年の受賞者が旧ユーゴ紛争を巡る言動が物議を醸してきたオーストリアの作家ペーター・ハントケ氏に決まったことへの不満から、もう1人は組織改革が進まないスウェーデン・アカデミーへの不満を理由に挙げている。

 スキャンダルに見舞われたノーベル文学賞選考団体に新たな打撃―。2日、外部委員2人が辞任したことが明らかになった。

 選考団体であるスウェーデン・アカデミーは233年の歴史を誇るが、会員の夫が関与する性的暴行スキャンダルが発端となり、2018年の授賞式が延期された。

 その後、複数の改革策が導入されていた。

 だが、委員の1人で作家のクリストファー・レーンドア氏は、改革が終わるのを待つ「時間も忍耐もない」と述べ、辞任した。

 同氏は、自らの辞任は今年の受賞者が、物議を醸してきたオーストリアの作家ペーター・ハントケ氏に決まったこととは関係がないとしている。

 一方でもう1人の委員、ガン・ブリット・スンドストロム氏は声明で、ハントケ氏の受賞は文学が政治を超越していると解釈されており、こうした見方には賛同できないと述べた。

 ハントケ氏は、旧ユーゴスラビア紛争を巡りセルビアを被害者と位置づけたり、ミロシェビッチ元大統領の葬儀に参列したことで批判を浴びた。元大統領は、国際法廷で戦犯として裁かれる直前に死亡した。

 スウェーデン・アカデミーは「辞任した2委員による、この1年間の多大なる努力に謝意を表する。われわれは、2020年のノーベル文学賞に向けて選考委員会をどのように組織すべきか、現在見直しを進めている」との声明を発表した。

最終更新:12/3(火) 13:47
ロイター

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