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世界標準なのに日本人は知らない「インプラント」の基礎知識

12/3(火) 21:15配信

LIMO

 みなさんは、日本全国の歯医者さんに1日に訪れる患者の数はどれくらいだと思われますか?  厚生労働省が2017年に行った調査によると、国内の歯科の外来患者の数は、1日あたり134万人にものぼると推計されています。イメージでいえば、日本人の100人に1人くらいが毎日、どこかの歯医者さんに治療に訪れていることになります。

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 そうした患者さんの中で、特に虫歯や歯周病やケガなど何かの理由で自分の歯をなくしたときに、日本では「入れ歯」や「差し歯」、あるいは「ブリッジ」を選ぶ人が多いといわれています。ただ、歯科医師の滝澤聡明さんは、「歯科の技術でいえば、日本は世界でもトップクラスなんですが、実は先進国では、多くの国でインプラント治療が中心になっているんです」と話します。国内のクリニックが通常行うインプラント手術の平均本数が月に2~3本とされる中、月に約100本もの治療を行っている、インプラントの専門医です。

 歯を失ったときに、代わりに人工の歯根を埋めることで、自分の歯に近い機能を取り戻すのがインプラント治療です。ただ、そう聞いても、「どんなものかよくわからない」という人も多いのではないでしょうか。この記事では、『切らない!  縫わない!  怖くない!  フラップレスインプラント』という著書もある滝澤先生に、基礎知識として、インプラントにはどんな種類があるのかを聞きました。

数多くの種類から「自分に合うもの」を選ぶのが重要

 インプラントの治療に使われる人工歯根である「インプラント体」を製造しているメーカーは世界中にたくさんあり、インプラント体の種類はなんと100種類以上もあるんです。それぞれ構造や材質、価格などに違いがあり、利用できる症例も異なります。

 それほど種類が多いだけに、自分に合ったインプラントの「種類」を選ぶことは、治療を受ける際に大切な要素のひとつともいえます。たとえば、金属アレルギーを持っている方は、金属を使用しない「ノンメタル」のインプラントでなくてはなりませんし、骨粗しょう症の方は、骨との結合がいいものを選ぶ必要があります。

 材質だけでなく、インプラントの「サイズ」にも注意が必要です。この点をおざなりにしたために、後々、不具合が出てしまうというケースがあるのです。

 インプラントのサイズが合わないと、自分の骨を合わせていく必要が生じてしまいますが、その場合、人工骨で足りない箇所を補わなければなりません。人工骨の手術を行えば、費用や時間だけでなく「痛み」もその分増えてしまいますし、人工骨による感染症のリスクなども高まってしまいます。

 たとえば、カメラを買おうと家電量販店に訪れたとき、ひとつのメーカーの1種類のカメラしか選択肢がないのは寂しいと思いませんか(というか、あり得ないですよね)。しかも、カメラは気に入らなかったら買い替えることもできますが、インプラントは簡単に付け替え、というわけにはいきません。

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最終更新:12/3(火) 21:15
LIMO

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