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ビットコイン下落は市場操作が原因か──3億円弱の売却で200億円以上を稼ぐ?

2019/12/3(火) 6:30配信

CoinDesk Japan

仮想通貨市場で数億ドルを動かす手段は存在しており、それらは極めて明確になっている。

2019年5月17日(現地時間)、ビットコイン価格は突然、下落した。下落は、1つの仮想通貨取引所から始まった。ルクセンブルクに拠点を置く「ビットスタンプ(Bitstamp)」だ。

価格はわずか数分で18%以上も下落し、複数の市場からの情報で構成されるコインデスク・ビットコイン・プライス・インデックス(CoinDesk Bitcoin Price Index)は結果として、6%の下落となった。

ビットスタンプは仮想通貨デリバティブ取引所「ビットメックス(BitMEX)」のビットコイン・プライス・インデックスの構成要素として利用される3つのスポット市場のうちの1つだった。ビットメックスは最も流動性の高いビットコイン・デリバティブ市場の1つであるXBT(ビットコイン)/USDのパーペチュアルスワップを運営していた。

他の2つは、コインベース・プロ(Coinbase Pro)とクラーケン(Kraken)で、ビットスタンプは3つの取引所の中で報告されている取引高が最も少なかった。

ビットスタンプでの価格下落は偶然ではない。市場価格を大幅に下回った価格で出された相当な量の売り注文によって引き起こされたものだ。

その結果として生じた下落圧力が、ビットメックスでの数億ドルものロングポジションの自動清算を引き起こした。ビットメックスでショートポジションを持っていたトレーダーは利益を得ることができた。

この記事では、ビットスタンプで5月17日に何が起こったのかを詳細に説明し、リスクとリターンの推計も提供する。仮に市場操作だとしたら、どれほどのコストがかかったのか、操作した者はどれくらい儲けたのか。そして、原因となった流動性の不均衡についての見解と、再発の可能性はどれくらいなのかについて述べて締めくくる。

その前に、新しい構造と取引高の少ない市場がそうした操作をいかに可能にするかを簡単に説明しよう。

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最終更新:2019/12/3(火) 13:50
CoinDesk Japan

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