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子どもの交通安全対策「ミンシク君法案」提案議員に無免許運転・飲酒検知拒否の前歴

12/3(火) 11:00配信

朝鮮日報日本語版

 今国会には議員17人(共に民主党16人、正しい未来党1人)からいわゆる「ミンシク君法案」が提出されている。忠清南道牙山市の小学生、キム・ミンシク君(9)がスクールゾーンでの交通事故で死亡したことをきっかけとしてつくられた交通安全対策法案だ。法案は子ども保護区域内に信号、スピード違反取り締まりカメラの設置を義務化するなど、子どもの交通安全対策を強化する内容を盛り込んでいる。

 しかし、代表提案者を含め、法案に名を連ねた議員のうち少なくとも3人が無免許運転など重大な道路交通法違反で処罰を受けた前歴があることが分かり、法案を提出する資格があるのかという批判が起きている。

 代表提案者の姜勲植(カン・フンシク)議員(共に民主党)は2003年12月、道路交通法に違反し、罰金100万ウォン(約9万2000円)の処分を受けた。理由は無免許運転だ。11年8月には交通事故処理特例法(交特法)違反で罰金150万ウォンを支払っている。事故の詳細は判明していない。交特法は飲酒運転、ひき逃げ、横断歩道や歩道での事故など12種類の重過失を犯し、死傷事故などを起こした場合に適用される法律だ。姜議員は建国大総学生会長出身で、2017年の大統領選では文在寅(ムン・ジェイン)氏の選対で広報担当として活動した。文氏の大統領当選直後には共に民主党の院内副代表を歴任した。姜議員は「過去の過ちについては深く反省している。そうした意味でより熱心に活動し、足りない部分を改善していこうという趣旨だ」と説明した。

 同党の李竜得(イ・ヨンドゥク)議員も1992年12月、道路交通法、交特法違反などで罰金250万ウォンを支払った前歴がある。94年3月には道路交通法違反と贈賄意思表明などで罰金100万ウォンの処分を受けた。交通法規に違反した後、摘発した警察官に賄賂を贈り、もみ消しを図ろうとしたことになる。

 李議員は犯罪歴が5回あり、現役国会議員では「最多前科者」だ。韓国労働組合総連盟(韓国労総)委員長出身で、16年の総選挙で共に民主党から比例代表選出で初当選したが、先月には次期総選挙への不出馬を表明したばかりだ。李議員は本紙の取材に対し、「25年前に警察官に1万ウォン札1枚を手渡したことを前科と表現するのは適切ではないと思う。質問が水準以下だ」と答えた。

 同党の趙正湜(チョ・ジョンシク)議員は2000年7月、飲酒運転取り締まりで測定を拒否したとして、道路交通法違反で150万ウォンの罰金刑を受けた。趙議員は1996年、故チェ・ジョング議員の補佐官を務め、政界入りした。2004年の総選挙で初当選し、これまで4選を果たしている。現在は民主党政策委員会議長を務めている。本紙は取材を試みたが、連絡がつかなかった。

 一連の事実がインターネットを通じて広まると、問題の議員らに対する非難が相次ぎ、提案資格を巡る論議に発展している。インターネット上では「ミンシク君法も重要だが、国会議員本人が違反した法律と関連する法案を提出できないようにする法案が求められる」「前科者たちは正義感があふれているふりをする」「子どもに対する性犯罪者が幼稚園で保育士として働くようなものではないか」といった批判が見られる。

 明知大のキム・ヒョンジュン教授は「国会議員の資質や前歴の問題は、各政党が候補者決定段階で事前にモニタリングしてふるいにかけるべきだが、政党の検証機能がまともに働いておらず、こんなことが起きている」と指摘した。

最終更新:12/3(火) 11:25
朝鮮日報日本語版

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