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新型SUV登場 キャデラックXT6 AWDスポーツ 3列シート採用 Q7/XC90に対抗

2019/12/3(火) 6:10配信

AUTOCAR JAPAN

ライバルはアウディQ7やボルボXC90

text:Richard Bremner(リチャード・ブレンナー)
translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)
 
販売面で苦戦状態にある、アメリカン・プレミアムブランドのキャデラック。人気上昇中のカテゴリーで巻き返しを狙うこととなった。

【写真】キャデラックとライバルQ7 (99枚)

スポーティな味付けでフルサイズSUVより一回り小さい、3列シートを持たせたモデルにその役目を担わせる。新しく登場したXT6は、独立シャシーを持つ巨大なエスカレードと、幾分小さいXT5との中間に位置するボディを持つ。

欧州ブランドでいうと、アウディQ7やボルボXC90に匹敵する車格となるから、充分大きい。エンジンは3.6LのV6ガソリンで、最高出力は310ps。9速ATと組み合わされる。

今回の試乗車、スポーツの場合は4輪駆動となる。シフトパドルにクイックなステアリングレシオが与えられ、アルミホイールは21インチ。

サスペンションはリアが5リンク式で、フロントがマクファーソンストラット式となり、アダプティブダンパーを装備。ブレーキ制御によるトルクベクタリング機能も持つ。

装備面はかなり充実している。リアシートは電動で折り畳まれ、テールゲートも電動で開閉する。インフォテインメント・システムには8.0インチのモニターを用意。シートなどは革張りで、ステアリングホイールにもヒーターを内蔵する。

大きなサンルーフに3ゾーンのエアコンを備えるほか、オプションでナイトビジョンも用意。かなり価格の張るオプションパッケージも選ぶことができる。

インテリアの雰囲気自体は贅沢だ。しかし素材やテクスチャー、細部の仕上げなどに統一感を感じられないことは、最近のキャデラックに共通する部分でもある。車格的に競合するキア・テルライドの方が、数千ドル(数十万円)は安いし、インテリアのコーディネートも良い。

想定外に元気なV6エンジン

アクセルペダルを深めに踏み込むと、想定外に荒々しい。V6エンジンはプレミアム・ブランドに一致しがたい積極的なサウンドを響かせる。そして意外にも7000rpmも回る。

9速ATの反応は良いが、変速フィールは適正なレシオを適正なタイミングで選ぶことに少し苦労している様子。そのかわり、アルミ製のシフトパドルはとても弾きやすい。

モードと控えめに記されたボタンを押すと、ドライビングモードが変更できる。ディスプレイを見ながらツーリングモードを選択すると、前輪駆動で走れることがわかった。

アメリカ・カリフォルニア州の丘陵地帯に伸びるエンジェルス・クレスト・ハイウェイを流すには、4輪駆動となるスポーツモードが好適。コーナーリング時は、フロントタイヤの外側へ掛かる負荷を分散できる。

アクセルを踏み込むほどにトルクが前後タイヤ間で配分され、トルクベクタリングも働き、コーナーを素早く縫うことができる。積極的に走らせると良く効果がわかる。でも、殆どのオーナーはそこまで飛ばさないだろう。特に家族を乗せていたら難しい。

穏やかなペースで走らせている限り、キャデラックXT6はいたって控え目。特に路面の状態をほとんど伝えてこない、適度な重さのステアリングホイールを握っているとそう感じる。

アルミホイールは21インチと大径だが、乗り心地は悪くない。プレミアム・ラグジュアリー仕様に装着される20インチホイールなら、乗り心地は一層スムーズになるはず。

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最終更新:2019/12/3(火) 10:06
AUTOCAR JAPAN

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