ここから本文です

【阪神ジュベナイルフィリーズ 今週のキーマン】西浦勝一調教師、ウーマンズハート来年のクラシック意識

12/3(火) 6:00配信

スポーツ報知

◆第71回阪神ジュベナイルフィリーズ・G1(12月8日・芝1600メートル、阪神競馬場)

 2歳女王を決める第71回阪神ジュベナイルフィリーズ・G1は8日、阪神競馬場で行われる。G1企画「今週のキーマン」は、無傷2連勝のウーマンズハートを送り出す牝馬3冠トレーナーの西浦勝一調教師(68)=栗東=を松浦拓馬記者が直撃。のちに桜花賞、秋華賞も制した00年テイエムオーシャン(当時は阪神3歳牝馬S)以来の2歳女王へ―。定年引退を控え、来年が最後となるクラシックも意識させる大物牝馬への期待は大きい。

 ―管理するウーマンズハートは新馬―新潟2歳Sとマイル戦で2連勝し、2歳女王を決める舞台へ挑みます。これまでの戦いぶりを振り返ってください。

 「毎回、思い描いた通りのレースをしてくれている。新馬の時は、中団につけて、直線でどれだけ脚が使えるかと思っていた。本当にその通りになって(上がり最速の3ハロン32秒0)、絵に描いたような勝ち方をしてくれている。強い馬だね」

 ―過去には、2000年のこのレースを制し、桜花賞、秋華賞を勝ったテイエムオーシャンや、06年にオークスと秋華賞を制したカワカミプリンセスを手がけてきました。2頭と比べて、ウーマンズハートはどんな馬ですか?

 「プリンセスやオーシャンはデビューのタイミングとか、この馬とは違うからね。この子は2歳の女の子かな?と思うくらい、堂々としているし、冷静に毎回レースをしてくれる。テンションが上がりすぎることもない。今回はメンバーが強くなるので、ウーマンズハートにとっても正念場になると思う」

 ―今回は右回りの阪神の1600メートルに舞台が替わります。意気込みを聞かせてください。

 「阪神の右回りでも大丈夫だと思っています。2戦とも折り合いはついていたし、今回はどんなレースをしてくれるのかと楽しみも持っている。もちろん来年のクラシックを狙っているし、そういう馬になれる。今後は、距離もオークスの2400メートルくらいまで対応していってほしい」

 ―西浦調教師にとっては21年に定年の70歳になられるため、来年のオリンピックイヤーが最後のクラシックになりますね。

 「ラストだね。こういう馬に巡り会えて、感謝しています。何よりこの血統をずっと預けてくれたゴドルフィンに感謝。恩返しをしたいし、何とかG1をとって、次世代にこの馬をバトンタッチしたいですね」

 ◆西浦 勝一(にしうら・かついち)1951年2月7日、高知県生まれ。68歳。68年に騎手候補としてデビューし、84年にカツラギエースで日本調教馬初のジャパンC優勝。85年に阪神3歳S(現阪神JF)をカツラギハイデンで勝利。96年2月にJRA通算635勝で引退し、同年に厩舎を開業。00年にはテイエムオーシャンで阪神3歳牝馬S(現阪神JF)を制し、G1初勝利。騎手&調教師での同レース制覇となった。主な管理馬はG1・3勝のテイエムオーシャン、同2勝のカワカミプリンセスで、この2頭で調教師として牝馬3冠(桜花賞、オークス、秋華賞)を達成。JRA通算435勝(うち重賞はG16勝を含む22勝)。地方では交流G1・9勝のホッコータルマエなどで重賞14勝。

〈取材後記〉 初めて西浦調教師に取材を申し込んだ。騎手時代は創設4年目の84年ジャパンCでカツラギエースを日本馬初Vに導いて、「世界の西浦」の異名を取り、調教師となってからも多くの名馬を育てた。どんな人かとおっかなびっくりだったが、まだ競馬取材歴の浅い未熟な私の質問にも一つひとつ丁寧に答えてくれ、ささいな疑問も細かく教えてくれた。

 「ゴドルフィンだけでなく、馬を預けてくれている全ての馬主さんに感謝しているよ」と定年を再来年に控え、自らの競馬人生を振り返っているように見えた。私の取材ノートをのぞき込んで「英語もできるのか! どこ行ったことあるの?」と雑談も交えながらの取材になった。最後にお礼を伝えると、「こっちも、また海外のこと教えてね」と優しく微笑み返してくれた気さくな姿が印象的だった。(松浦)

報知新聞社

最終更新:12/3(火) 10:04
スポーツ報知

こんな記事も読まれています

スポーツナビ 競馬情報

重賞ピックアップ

あなたにおすすめの記事