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復興へ、首里城で土俵入り…白鵬が発案「何かできることは」

12/3(火) 3:00配信

スポーツ報知

 大相撲の横綱・白鵬(34)=宮城野=が、12月13日に那覇市の首里城で横綱土俵入りをする計画があることが2日、分かった。14日から同県うるま市で行われる冬巡業の主催者が明かした。横綱土俵入りを日本相撲協会と主催者で計画し、最終調整の段階に入っているという。首里城は、10月31日に正殿を中心に発生した火災で主要な建造物が全焼。土俵入りは一般公開される予定で、心を痛めた沖縄県民に、横綱が勇気を届ける。

【写真】炎に包まれる 首里城本殿

 白鵬が、首里城再建の願いを込めて四股を踏む。10月31日の火災によって主要建造物が全焼した沖縄県の首里城で、横綱土俵入りが行われる計画があることが分かった。この日、同県うるま市で行われる冬巡業沖縄場所(14、15日)の主催者が明かし「沖縄でこういう事(火災)があったと知った白鵬関から、『自分に何かできることはないか』というお話をいただきました」。横綱の要望をくみ取った協会と、安全面を考慮した上で計画に至った。

 土俵入りは、沖縄巡業前日の13日を予定。計画案は最終調整の段階で、近日中にも正式な日時や場所が発表されるという。横綱・鶴竜(34)=陸奥=が参加する予定はなく、白鵬一人での土俵入りとなる。「地元の方にも見ていただきたい」と、一般公開(入場無料)される見通しだ。

 首里城は、正殿を中心に、北殿、南殿が全焼するなど主要7棟の約4800平方メートルが焼失。白鵬は、自身43度目の優勝を飾った九州場所の千秋楽一夜明け会見で「沖縄、首里城が燃えてしまった。冬巡業、沖縄で締めるわけだから。沖縄でも声があれば皆さんを元気づけられればと思う」と話し、土俵入りを熱望していた。現在、首里城公園の大半は立ち入り禁止となっているため、土俵入りが行われる場所としては、公開中の守礼門前が候補に挙がる。

 近年では、協会は東日本大震災に関連した復興土俵入りを毎年行っている。今年の6月4日には、鶴竜が宮城・南三陸町で四股を踏んだ。古来、横綱土俵入りには「大地を踏んで地の邪気をはらい鎮め正気を招き寄せる」という意味もあるという。白鵬も、首里城での土俵入りについて一夜明け会見で言及し「横綱土俵入りというものが、復興土俵入り、奉納土俵入りか分からないけど、四股を踏んで邪気を追いはらう、踏みつぶす、そういう役目もあるのかな」と話していた。

 主催者によると、13日に計画されているのは横綱土俵入りのみで、他の関取衆による募金活動などは予定されていないという。9月に日本国籍を取得した白鵬。「日本人初白星」を挙げた九州場所初日の懸賞は、台風19号の被災地、宮城・大崎市に寄付した。世界遺産であり、沖縄県の象徴でもある首里城の再建へ力となるべく、力士として、被災の地に立つ。

 ◆スポーツ界の首里城再建支援

 ▼プロ野球 巨人は11月の秋季練習を行ったG球場、宮崎秋季キャンプなどで募金活動。沖縄出身の西武・山川は11月のファン感謝イベントで「皆さんで沖縄を助けてください」と募金を呼びかけた。支援の輪は球界全体に広がった。

 ▼男子ゴルフ 11月の平和PGM選手権(沖縄)で主催者が募金箱を設置。同県出身の宮里優作は、同郷の選手らと「何かできれば」と話し合った。

 ▼Jリーグ J2琉球はホームゲーム会場で募金活動。再建に向けた首里城基金へのチャリティー事業登録も行った。

 ▼卓球 Tリーグの琉球が観戦チケットなどで得た11月分の利益を全て寄付した。

 ◆角界の主な復興支援

 ▼2004年12月 幕内・旭鷲山が新潟県中越地震の被災地・山古志村の仮設住宅を訪れて初のボランティア活動。貴乃花親方も長岡市でちゃんこ鍋1100人分を振る舞った。日本相撲協会は1000万円の義援金。

 ▼11年6月4日 協会による東日本大震災の被災地慰問巡回が岩手・山田、大槌両町からスタート。白鵬は異例のとなる1日2回の横綱土俵入り。以降、力士らが毎年のように被災地を訪れ、今年は6月4日に鶴竜が宮城・南三陸町横綱土俵入り。荒磯親方は握手会。

 ▼17年12月 冬巡業中、白鵬が同年7月の九州北部豪雨で被災した福岡・朝倉市を慰問して黙とう。同県出身の松鳳山らと横綱土俵入り。

 ▼18年6月 力士会が東日本大震災復興支援プロジェクトの一環として福島・会津若松市に土俵を寄贈。鶴竜が土俵開きに参加した。

 ▼同12月 北海道出身の八角理事長、伊勢ノ海親方が道庁を訪問し、胆振東部地震の支援金、募金計601万円を贈呈。

報知新聞社

最終更新:12/3(火) 3:01
スポーツ報知

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