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桜を見る会、安倍政権のごまかし見破る六つの注意点 野党を批判している場合でない理由

2019/12/4(水) 7:12配信

47NEWS

 「削減したデータについては復元をすることはできないと聞いている」

と答えた。復元できないのは技術的にできないのかルール上できないのかと改めて問われると、

 「具体的に、技術的にそうなのか、ルール的にそうなのか、そうしたことは承知していない。ただ、そういう形で、ルールに基づいて、政府として、正式に決めて対応している」

と答えた。

 この会見を受けて共同通信はデジタル向けニュースで「招待者名簿のデータは復元できないと菅氏」と速報。そののち見出しを「菅氏『復元できないと聞いている』」とする記事を配信した。

 「復元できない」と「復元できないと聞いている」では、意味は違う。「聞いている」なら、報告した者の事実誤認だったと後から誰かに責任転嫁できる余地を残している。ここは正確に報じなければ、政府のごまかしに報道が加担することになる。

 毎日新聞は同日夕、統合デジタル取材センターの電子版記事において、主な一問一答を正確に文字起こしして示し、「なぜ『データの復元できない』? 菅氏、会見で終始あいまいな回答 桜を見る会一問一答」と見出しを付けた。政府のごまかしには加担しないぞ、という姿勢がこの記事からはうかがえる。

■注意すべきポイント⑥【国会から求められれば】

 「桜を見る会」や前夜祭について疑惑が深まる中、11月15日昼に首相官邸で総理番の記者に国会での説明の意思を問われた首相は、

 「国会については、国会がお決めになることですが、政府としては、国会から求められれば、出て行って説明するのは、当然のことでございます」

と答えた。

 これは国会での質疑に応じる構えがあるかのように聞こえる発言だが、実はそうではない。

 まず、「ぜひ国会で説明責任を果たしたい」とは発言していないことに注意が必要だ。積極的に国会で説明したいという意思は表明せずに、「国会から求められれば」という言い方をしている。

 ここで私たちが知っておかなければいけないのは、国会がこの問題に対する審議を行い、首相に出席を求めるのは、与野党の合意が整った場合だけである、という点だ。「国会から求められれば」という安倍首相の発言は、与党は国会審議の求めに応じないことを見越した発言なのだ。さらに、「私としては」ではなく「政府としては」と発言しているところにも、首相の逃げの姿勢が感じられる。

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最終更新:2019/12/4(水) 11:55
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