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12月に大きく下落した米国株の行方は? 大手アクティブマネジャーのナティクシス社の見通し

2019/12/4(水) 19:55配信

モーニングスター

 12月に入るとともに、米国の株式市場が下落している。昨年末も米国株価は12月に下落し、年初から徐々に回復する動きとなったが、来年はその動きを踏襲することができるのだろうか? にわかに不透明感が増してきた米国市場やグローバルな投資環境の今後の見通しについて、アクティブマネジャーのナティクシス・インベストメント・マネージャーズのダイナミック・ソリューションズ、グローバル・マーケット・ストラテジー部門責任者であるエスティ・ドウェク(Esty Dwek)氏がコメントしている。

 11月末にトランプ大統領が「香港人権法・民主主義法」に署名したことに対し、中国側が即座に反発したことで、12月15日の対中追加関税引き上げを前に楽観論が出ていた米中通商合意に暗雲が広がった。11月最終日(29日)に112ドル安(マイナス0.40%)となった株価は、12月3日まで3日間続落。NYダウは3日間で約2.5%の下落となっている。11月に主要3指標(NYダウ、S&P500、NASDAQ)が3.4%~4.5%上昇し、史上最高値を更新していた状況が一変。3日には、トランプ大統領が「米中合意は来年の大統領選後になることも」と発信したことで、NYダウは一時457ドルの下落になるなど、先行きの不透明感が一気に強まった。

 ナティクシスのドウェク氏は、「米中両国は、共に関係改善の継続を必要としていると見ており、今年中に貿易交渉の『第1段階』の合意を締結するために十分な手が尽くされ、2020年以降も交渉は継続される見通しだが、包括的な貿易交渉の合意は幻想となる可能性がある」と、米中交渉は長期化との姿勢に立って、環境変化にはニュートラルな立場を維持すべきと説いている。

 そして、基本的な投資態度としては、2020年の市場見通しとしては「楽観的だが上昇余地は限られる」と総括している。「株式市場はセンチメントの改善から恩恵を受ける見通しだが、高水準なバリュエーションと利益成長の低迷によりパフォーマンスは限定的なものとなるであろう」とする。債券市場は、「利回りは現行水準を上回る見通しだが、インフレ率は低水準で、成長に対する懸念も払拭されていないことから、利回りが大幅に上昇することはないと思われる」という見通しを示した。

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最終更新:2019/12/4(水) 19:55
モーニングスター

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