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神戸山口組幹部射殺から1週間 相次ぐ神戸側襲撃は「山口組に歩み寄るよう迫るメッセージ」

12/4(水) 5:00配信

神戸新聞NEXT

 兵庫県尼崎市で指定暴力団神戸山口組(神戸市中央区)の古川恵一幹部(59)が射殺され4日で1週間。対立する指定暴力団山口組(同市灘区)の元組員とされる朝比奈久徳容疑者(52)が殺人容疑などで逮捕され、捜査の焦点は山口組の組織的関与の有無となっている。繁華街の一角で自動小銃を乱射するなど一般市民が巻き込まれかねない状況だったことを重視し、警察当局は年明けにも、両組を暴力団対策法に基づき、活動を大幅に制限する「特定抗争指定暴力団」に指定する方針。

【図】山口組分裂の経緯

 「『一つの山口組』に向け動くのでは」

 強硬姿勢で知られる山口組ナンバー2の高山清司若頭(72)が10月18日に出所する前から、捜査関係者の間ではこうした見方がささやかれていた。

 高山若頭は2014年5月、恐喝罪で懲役6年の実刑判決が確定。それを契機に、15年8月に山口組から山健組など一部が分裂、「神戸山口組」を結成した。さらに17年4月に神戸山口組から一部が離脱し「任侠(にんきょう)山口組」(尼崎市)が発足、三つどもえとなった。

 関係者によると、高山若頭は出所後、服役中の3分裂を巡る事件や、配下の組員の動きなどについて細かく情報収集。組織内の引き締めを図ったとされる。

 同時に出所後、山口組による神戸側への攻勢が顕著に。11月18日に熊本市で、翌19日には札幌市でも事件が起きた。死者が出たのは同27日の尼崎市の事件のみだが、いずれも神戸側の幹部が狙われており、ある関係者は「神戸の上層部に、山口組に歩み寄るよう迫るメッセージ」と指摘する。

 捜査幹部は「山口組による襲撃が続く恐れがあり、市民の安全にさらなる措置が必要」と「特定抗争指定」を急ぐ背景を説明する。

 警察庁や兵庫県警などは既にプロジェクトチームや専従班を設置。組側への意見聴取を経て、各都道府県公安委員会が指定すれば、新たに定めた各地の「警戒区域」に組員が5人以上集まることや、傘下事務所の使用などが禁じられ、違反すれば即逮捕される。

最終更新:12/4(水) 9:45
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