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田中、「宝刀」磨いた一年 成功の陰に苦難の日々―米大リーグ・クローズアップ

12/4(水) 8:07配信

時事通信

 オールスター戦での初登板を果たし、6年連続の2桁勝利となる11勝もマーク。ヤンキースの田中将大は、順調に送れたかのようにも映ったシーズンをこう振り返る。「何か違った壁にぶつかった年だった。よりいい方向にもっていけるように取り組んだ」。実は、苦難に立ち向かった日々を過ごしていたというのだ。

 序盤からスプリットは落差を欠き、伝家の宝刀を取り戻すのに労力を費やした。米大リーグのデータ分析サイトによると、この球種で空振りを奪う確率は昨年までの通算約36%から、7月終了時点で17%ほどに落ち、被打率も上昇。スライダーに頼る投球を強いられ、7月25日のレッドソックス戦で自己ワーストの12失点の屈辱も味わった。

 投手コーチは、縫い目が低くなったと言われる使用球を原因として指摘。フォームを修正するなど試行錯誤する中、夏場にかけてフォークボールに近い深い握りに変えたという。成果は徐々に現れ、プレーオフは2勝1敗、防御率2.25。「自分の持てる力は出せた」と手応えをつかんだ。

 シーズン終了後には右肘のクリーニング手術を受け、万全を期した。「苦しいことはあったし、経験ができたことが収穫。小さな積み重ねを糧にやっている。それはこれからも変わらない」。来季は契約最終年の米7年目。集大成の一年となる。 

最終更新:12/4(水) 8:16
時事通信

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