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広瀬すずさんも驚いた ワゴンRが「キュルキュル言わない」のはなぜ?

2019/12/4(水) 10:45配信

ねとらぼ

 軽ハイトワゴンの代表的車種にスズキの「ワゴンR」があります。1993年の登場から早26年を迎えるロングセラー車で、現行型は2017年にフルモデルチェンジされた6代目です。

【画像】「ワゴンR」命名の由来にもちょっとびっくり

 この6代目ワゴンRは広瀬すずさんと草刈正雄さんが出演するテレビCMも話題になりました。「キュルキュル言わないよ」──。赤信号で停まり、アイドリングストップしたワゴンRが再始動するとき、「キュルキュル言わない」=セルモーターの音がせず、静かなことをアピールする内容でした。

 キュルキュルという語感の良さに惑わされそうですが、あらためて考えると少し不思議です。エンジンを始動させる時にはセルモーターで回すのが普通です。大なり小なりいろいろな音表現がありますがこれを回したときの音が「キュルキュル」です。では、なぜキュルキュル言わずに静かに再始動できるのでしょうか。

アイドリングストップからのエンジン再始動に「ISG」を使うため

 その秘密は、6代目ワゴンRの一部グレード(HYBRID FZ、HYBRID FX)に搭載する「マイルドハイブリッドシステム」にあります。

 マイルドハイブリッドとは、通常のガソリンエンジン車の電気系統に最小限の改良を加え、小型の補助モーター/強化したオルタネーターを搭載して効率向上を目指すハイブリッドシステムのことです。専用設計のハイブリッド(ストロングハイブリッド)車のようにモーターのみで走行できるほどの大きな出力向上は難しい一方で、小型軽量で、既存車種にも比較的小規模な改良やコストで導入できるメリットがあります。

 6代目ワゴンRのHYBRID FZやHYBRID FXには、マイルドハイブリッドのためのISG(モーター機能付き発電機)を搭載します。アイドリングストップからの復帰時にはこのISGを使ってベルト駆動でエンジンをかけるので、セルモーターが発生するキュルキュル音はしないのです。

 なお、アイドリングストップからのエンジン再始動ではなく、乗り込んで最初にエンジンをかけるときにはセルモーターを使うので「キュルキュル言います」。冷間始動にはISGでは力が足りないことがあるので、セルモーターは残されています。

 いずれ技術が進歩すれば完全に「キュルキュル言わない」ようになる日が来るかもしれません。その前にEVが当たり前になって、そもそも「キュルキュル言わない」ようになるのかもしれませんね。皆さんは「キュルキュル」好きですか?

ねとらぼ

最終更新:2019/12/4(水) 10:45
ねとらぼ

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