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流行開始のインフルエンザ、予防策は?

2019/12/4(水) 10:20配信

ベネッセ 教育情報サイト

冬が近づくと心配なのが、インフルエンザの流行です。厚生労働省によると、例年より早い時期に流行シーズン入っています。子どもに限らず、すべての年齢の人に注意が必要だとして、咳(せき)エチケットや予防接種などの予防策を訴えています。

例年より早いシーズン入り

厚労省は11月半ば、インフルエンザが全国的な流行シーズンに入ったことを発表しました。定点当たり患者報告数の指数が、流行開始の指標である1.00を上回る1.03となったことから、全国的なインフルエンザの流行に入ったと考えられるとしています。

インフルエンザウイルスには、2009年に流行した新型インフルエンザと同じ「A/H1N1亜型」、香港型と呼ばれる「A/H3N2亜型」と、2系統のB型の合計4種類があり、来年の春までにいずれも流行の可能性があるとしています。

学校では、子どもたちの健康を守るために定められた「学校保健安全法」に基づいて、インフルエンザを含む学校感染症の流行を予防するため、児童生徒の出席を止めるなどの措置を取ります。11月4日から10日の1週間で学級閉鎖をした学校数は85校、学年閉鎖をしたのは28校に上ります。患者数は1,762人で、昨年同期の527人を大きく上回っています。

インフルエンザに感染した場合の登校禁止期間の基準は、発症後5日を経過し、かつ解熱した後2日を経過するまでです。これは、2012年に改正された学校保健安全法施行規則により定められているもので、学校に診断書や証明書を提出すれば、その間は欠席扱いにはなりません。自己判断での登校は、学校で感染を広める恐れがあるので、必ず医師の指示が必要です。

咳(せき)エチケットの習慣化が予防に

厚労省は、ひと足早いインフルエンザの流行を受けて、子どもだけでなく、すべての年齢の人に注意を呼び掛けています。予防対策は大きく二つです。

一つが、咳エチケットです。▽咳やくしゃみが出るときは、マスクを着用する▽マスクがない場合は、ティッシュや腕の内側などで口と鼻を押さえ、他の人から顔を背けて1メートル以上離れる▽鼻汁やたんを含んだティッシュはすぐに捨て、手の平でくしゃみを受けたときは、すぐに手を洗う▽咳をしている人に、マスク着用をお願いする……などです。インフルエンザにかかった人の咳やくしゃみ、つばなどの飛沫にはウイルスが含まれているため、その飛散を防ぐのが目的です。

もう一つが、インフルエンザワクチンの予防接種です。学校では任意接種となっていますが、発症をある程度抑え、重症化を予防する効果があるとされています。

インフルエンザにかかってしまうと、一定期間、学校を休まなくてはなりませんから、日頃から家族でマスクを着け、十分に気を付けているご家庭も多いことでしょう。外出後の手洗い、室内を適度な湿度に保つこと、十分な休養とバランスの取れた栄養摂取なども、予防策となります。

人込みや外出を避けるのも予防となりますが、子どもの場合、学校での集団生活や通学の電車・バスなどの人込みは避けられません。発熱や頭痛、全身のだるさなどの症状が現れ、「おかしいな」と思ったら、早めに受診することを心掛けたいものです。

(筆者:長尾康子)

※厚生労働省 今冬のインフルエンザ総合対策について
https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/influenza/index.html

※同 インフルエンザに関する報道発表資料 インフルエンザの発生状況について
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou01/houdou.html

プロフィール
長尾康子
東京生まれ。1995年中央大学文学研究科修了。大手学習塾で保育雑誌の編集者、教育専門紙「日本教育新聞」記者を経て、2001年よりフリー。教育系サイト、教師用雑誌を中心にした記事執筆、書籍編集を手がける。

最終更新:2019/12/4(水) 10:20
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