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自然とそばにあって欲しいもの、中山美穂 空白の20年――歌への想いとは:インタビュー

2019/12/4(水) 10:07配信

MusicVoice

新曲をやっているような感覚があったセルフカバー

――さて、忘れらんねえよの柴田さんとは、どのような出会いがあったのでしょうか。

 私が舞台をやっていた時の、終演後のBGMが忘れらんねえよの曲で、公演中ずっと流れていたので、聴いているうちに大好きになってしまったんです。舞台が終わる頃にはその曲を全部覚えてしまって(笑)。そこからライブを観に行ったりもしました。柴田くんといると私がお母さんみたいな感じになってしまって、彼のライブを観ていると涙が出てきてしまうんです。それで曲書いて欲しいとお願いしてみたら、柴田くんは沢山書いてきてくれて。すごく感動しました。今作に収録した「君のこと」は温かさみたいなものを入れたかったんです。私のイメージからは意外な曲調だと思うんですけど、うまく曲と私がマッチしたなと思っています。

――さて、セルフカバーされた曲を歌ってみて、懐かしい感覚とかありましたか。

 セルフカバーというよりも私の中では新曲をやっているような感覚がありました。なので、懐かしいという感覚はなかったです。10代の頃から大人っぽい曲を歌わせていただいていたので、今歌っても聴いても全然違和感はありませんでした。その中で私のスタート地点、デビュー曲である「C」は入れたいなと思いました。当時のキーよりも下げた曲もあり、余裕を持たせたのでそれで印象が違って聴こえる曲もあります。

――レコーディングはいかがでしたか。

 高田さんがOKを出してくれても、自身からもう一度歌いたいと話したことも何度もありました。リズムや音程などはジャッジして頂いたもので良かったんですけど、どこか気持ちが乗ってないなあと感じたり。それは昔の自分が出し切れていた時の感覚を覚えていて、そこに到達したいと思っていました。「もしかしたら出来ないのかな」とか焦りも出てきちゃって。さらっと歌えない自分ももどかしかったし、みんなが許すなら夜中まで歌っていたいくらい。でも、完成したものは自分が描いていたものになったので良かったです。この作品が私のものではなくても聴きたい作品になりました。

――「カーテンコール」は女優・中山美穂を描いた曲ですね。ご自身にとって、芝居と音楽はどのような関係性がありますか。

 昔は芝居と音楽でバランスを取っていたんですけど、音楽と向き合うことで、またそれがお芝居にも生きてくるんです。音楽というのは自分がやるやらないに関係なく、絶対になくてはならないものだと思っていて、自然とそばにあって欲しいものです。特にライブは一度経験してしまうと、「ずっと歌っていたいな」と思ってしまうくらい。ステージから皆さんの笑顔が見えるので、それを見てしまうと続けたくなってしまいます。

――ライブといえば、来年、中山さんの誕生日当日の3月1日に『MIHO NAKAYAMA BIRTHDAY CONCERT』が中野サンプラザでおこなわれます。

 私が長年に渡り、コンサートをやらせてもらっていた中野サンプラザが建て直しでなくなってしまうと聞いて、最後にもう一度、中野サンプラザで歌いたいと思いました。それなら来年の誕生日にと思い、会場のスケジュールを聞いてみたら、たまたまその日が空いていたみたいで。当日はお祭りのような感じで、皆さんが聴きたい曲を出来るだけ歌いたいなと思います。

――今後の展望をお聞かせください。

 積極的にライブなど音楽活動はやっていきたいです。ツアーとか出来たら嬉しいです。

(おわり)

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最終更新:2019/12/4(水) 10:07
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