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「検察は何も変わっていない、信頼も限界に」沸き立つ与党・大統領府

2019/12/4(水) 18:13配信

ハンギョレ新聞

検察の取調べを受けた元特別監察班員の死で… 批判の強度高め、積極攻勢に転換 大統領府「捜査内容の流出が度を超えた」と判断 ユン・ソクヨル総長に対しふつふつと怒り  与党「強圧捜査があったか徹底究明」 新しい法務部長官に特別監察を求める

 大統領府を正面から攻撃するような様子を見せている検察の捜査に対し、大統領府と与党が沸き立っている。大統領府の怒りは、ユ・ジェス前釜山市経済副市長の監察もみ消し事件よりも、「民情秘書官室地方選挙介入疑惑事件」に向かっている。特に、選挙介入を既成事実とするような話が検察側から流れており、検察の取り調べを受けた元特別監察班員が自ら命を絶ったことで、大統領府と与党が攻勢に転じている。共に民主党は、早ければ今週末に任命される見通しの法務部長官が検察を特別監察すべきだと要求した。

 コ・ミンジョン大統領府報道官は3日のブリーフィングで、「検察は12月1日から被疑事実と捜査状況の公開を禁止する刑事事件の公開禁止規定制度が施行されていることを肝に銘じてほしい」と、異例の公開警告を放った。コ報道官は前日も、死亡した元特別監査班員に関する釈明と「下命捜査はなかった」という反論ブリーフィングを二度も行い、積極的に対応した。故人を含め民情首席室の捜査と関連した検察の被疑事実の流出が度を過ぎていると見ているということだ。

 大統領府のこのような対応は、文在寅(ムン・ジェイン)大統領が重ねて「公正な捜査慣行、人権保護の捜査」を呼びかけたにもかかわらず、改革を約束したはずの検察の態度が変わっていないという、より根本的な判断も作用したものとみられる。参謀たちの間では「検察は何も変わっていない」という激しい反応が出ている。大統領府内部では、ユン・ソクヨル検察総長に対し文大統領はこれ以上信頼を保つことが難しいだろうとみる人々が多い。

 大統領府の高位関係者は「大統領府の内部的には下命捜査ではないと判断しているが、検察が被疑事実を流し続け、あたかも故人が選挙に介入したようにつくり上げているのに対し、『これは違う』と判断した。明らかに知りながらも口を閉ざしていれば、幇助することになる」と話した。捜査を見守るが、もう黙ってはいられないということだ。また、別の大統領府関係者は「ユン総長に対して大統領府の参謀の多くが非常に激高している」としながらも、「ただ、大統領は感情的な対応とは距離を置いているようだ」と伝えた。

 与党ではより積極的に対応しなければならないという声が高まっている。共に民主党のイ・イニョン院内代表はこの日午前、党の院内対策会議で「(前職の特別監察班員だった)捜査官の死亡の経緯に疑問がないよう、真相を徹底究明しなければならない」とし、「検察捜査チームの強圧的捜査があったかどうか、特別監察を実施して究明することを法務部に強く要求する」と明らかにした。これに先立つ2日に開かれた民主党議員総会でも、複数の議員たちが「死亡した捜査官の遺書を見ると、かなりの圧力を受けたものとみられる」という趣旨で、党の強力な対応を求めたという。

 ただし、検察に対する直接介入には一線を画している文大統領が、今すぐユン総長や検察に向けて具体的な行動に出る可能性は高くなさそうだ。このような理由で、与党周辺では早ければ今週末発表されるものと思われる法務部長官の人事に注目している。民主党のある議員は「判事出身で政治経験が多いチュ・ミエ議員が指名される背景には、『正統派ボクサー』(検察出身)ではないという点が大きく作用した。ユン総長を指揮するには『正統派ボクサー』ではなく『変則ボクサー』で行くべきだ」と語った。また別の民主党議員は「12月に行われる検察人事に注目すべき」と話した。検察に積極的な人事権を行使しなければならないという注文だ。

イ・ワン、ソン・ヨンチョル、イ・ジヘ、ソ・ヨンジ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

最終更新:2019/12/4(水) 18:13
ハンギョレ新聞

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