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消防車もオラオラが必要? お国柄が出る日米の消防車で決定的な違いとは

2019/12/4(水) 17:10配信

くるまのニュース

ボディの大きさや色など…さまざまな部分で異なる日米の消防車

 かつては国内で見る機会はほとんどなかったアメリカの消防車ですが、最近では米軍基地の友好祭や防災車両の展示イベントなど、日本で目にする機会が増えてきました。米軍横須賀基地の消防車が基地の外に出て、消火活動を手伝う例もあります。

アメリカには黄色い消防車もある! 日米の消防車の違いを画像でチェック(14枚)

 アメリカの消防車は日本の消防車に比べるととても派手で大きいというイメージですが、じつは決定的な違いがあります。具体的にはどこが違っているのでしょうか。

 アメリカにも小ぶりなサイズの消防車はありますが、やはり主流はビッグサイズの消防車です。

 日本の一般的な消防車は普通免許で運転可能な3.5t未満の最小クラスは全長5.2m(モリタCD-I型消防ポンプ自動車)で、全長6.5m前後のものが主流となりますが、アメリカの消防車はその1.5倍程度の大きさがあります。

 また、日本では消防車といえば朱色に近い赤と決まっていますが、アメリカでは赤色そのものからして深みのあるワインレッドのような色味が多いです。さらに、黄色やライムグリーンなど、赤以外の消防車も存在しています。

 大きさや色の違いに加えて、バンパーにも注目です。救助工作車などウインチを搭載している車両を除いて、日本の消防車はバンパーがほとんど出っ張っていないのであまり目立ちません。

 一方、アメリカではバンパー部分が荷台を兼ねる構造の消防車もあり、大きくかなり前にせり出すような形状になっています。

 また、この巨大なバンパーは、アメリカのパトカーに装備されている、逃走車両に体当たりしたり、捜査の障害となる違法駐車車両を押し出したりする「ブッシュバー」に近い働きをすることもあり、消火活動や救急救命活動、交通事故処理などの際、邪魔になる障害物をグイグイ押し退けて移動することもあるそうです。

 日本の消防車の場合は、いかに周囲に迷惑とならないよう消火活動をするかということを消防のポリシーとしているため、たとえ違法駐車車両であってもバンパーで押しのけることは絶対にしないでしょう。

 日本の「消防ポンプ自動車の安全基準艤装等」には、「乗員席及び消火活動する部分にあっては、鋭利な物体又は端部が露出していないこと。また、人が接触するおそれのある可動部分及び高温となる部分については、危害防止の措置が講じられていること」とあるので、アメリカの消防車のような飛び出したバンパーは危険物とみなされているようです。

 さらに、アメリカの消防車は「水槽付き」が一般的です。日本の消防車にも水槽付きの消防車は存在しますが、アメリカは水槽付きがほとんどだといいます。

 アメリカで水槽付きの消防車が主流となる理由について、国内の消防車トップメーカーであるモリタホールディングスの広報室に聞いてみました。

「アメリカは国土の広さもあって地域によっては消防水利まで距離があってすぐには使いづらい場合もあります。

 消火栓の整備状況を考慮して、初期消火を迅速に行うため水槽付きの消防車が一般的です。

 日本は市街地を中心に、消火栓を含む消防水利が比較的確保しやすい状態なので、水槽を装備していないことが多いのです」

 アメリカの消防車は、ベースとなるトラック自体が大きいことに加え、水槽付きのものが多いため、全般的にボディが大きくなっているといえそうです。

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最終更新:2019/12/4(水) 18:17
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