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新型 アウディRS6アバントに試乗 600psの全天候対応ステーションワゴン

2019/12/4(水) 9:50配信

AUTOCAR JAPAN

アウディ・スポーツのフラッグシップ

text:Mark Tisshaw(マーク・ティショー)
translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)
 
アウディ・スポーツからニューモデルが登場する回数が一気に増えた。今後数年で、アウディ・スポーツの販売数を倍増させたい狙いがあるためだ。SUVを中心にモデル数を増やし、提供する市場も拡大される。

【写真】アウディRS6とRS7 (79枚)

かといってアウディの高性能部門は今も小規模というわけではない。確かに数十年前のクワトロ社は、知る人ぞ知る、天候を問わない高速な4輪駆動モデルを手掛ける会社だった。ところが今ではモデル数は二桁に増え、車高の低いスポーツモデルからスーパーSUVへと範囲も広がっている。

そんな2019年でも、アウディ・スポーツのブランドの中心となるモデルは、やはりRS6だろう。特別仕立てのR8は別として、アウディへ施すことができるすべてを投じたフラッグシップだ。

中でもV型10気筒エンジンを搭載した、2代目RS6は強烈だった。スーパーカーを追い回すパフォーマンスに、実用性を兼ね備えたスーパーワゴン。筆者にとって最も興味惹かれるアウディでもある。

今回RS6を試乗したのは、驚くことに初導入となる北米。広々としたカリフォルニアの大地にあっても、RS6アバントの存在感は凄い。上品なA6アバントとは大違い。

RS6とA6とで共通するボディパネルはルーフとフロントドア、テールゲートのみ。残りのすべてのデザインが彫刻的になり、アグレッシブなものになっている。大きく膨らんだ前後フェンダーには、大径のアルミホイールがぴったり納まる。

4.0L V8ツインターボは600ps

ボンネットやリアハッチのスポイラー、前後バンパーなどの造形はどれも筋肉質。性能を引き上げられたエステートというより、GT3といった様相だが、筆者の目には素晴らしく魅力的に映っている。

見た目を裏切らないように、エンジンもたくましい。RS4はV8からV6エンジンへとスイッチしたが、RS6にはV8エンジンが残された。ツインターボとなる4.0L V8ツインターボ・ガソリンが発生する最高出力は600ps、最大トルクは81.4kg-mに達する。

ティプトロニック付きの8速ATとトルセン・センターデフ式の4輪駆動システムが、凄まじい馬力を受け止める。リアタイヤにはトルクベクタリング機能も備わる。

エンジンには電圧48Vによるマイルドハイブリッドを装備。回生エネルギーのためだけでなく、パフォーマンスの向上も目的だ。スタートダッシュを最大化する、ローンチコントロールも備え、0-100km/h加速は3.6秒となっている。

サスペンションは、車高調整も可能なアダプティブ・エアサスペンションが標準。通常のA6と比べると車高は20mm低く、119km/hを超えると更に10mm地面に近くなる。

クルマの左前と右後、右前と左後のダンパーを油圧パイプと中央バルブを介して連結した、ダイナミック・ライドコントロール(DRC)も、フォーシュプルング・グレードに与えられる。この場合はスチールコイルが組み合わされる。

RS7に搭載されるアクティブ4輪ステアリングは、セラミックブレーキなどと同様にオプション。フォーシュプルング・グレードにセラミックブレーキが組み合わさると、リミッターが外れ最高速度は305km/hと大台を超える。

ちなみに英国の場合、21インチ・アルミホイールを履くスタンダードのRS6が9万2750ポンド(1298万円)。22インチを履くフォーシュプルングは10万9250ポンド(1529万円)だ。

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最終更新:2019/12/4(水) 9:50
AUTOCAR JAPAN

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