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Aクラス・セダン試乗 M・ベンツA250 4マティック、サイズ/内装/セダンのメリットを評価

12/4(水) 6:10配信

AUTOCAR JAPAN

Cクラスとサイズ比較

text:Shigeo Kawashima(川島茂夫)
photo:Keisuke Maeda(前田恵介)

【写真】比較 A250 4マティック・セダン/同エディション1 (62枚)

車格ヒエラルキーなら、差し詰めA&Bクラス >> Cクラス >> Eクラス >> Sクラスの序列になるのだろうが、Aクラス・セダンの登場で単なる上下関係とは違った意味合いも感じられた。

A&Bクラス系統のFFプラットフォームを用いたモデルは、シューティングブレイクおよびBクラスをワゴン相当とすれば、Aクラス・セダンの登場により、2BOX、4ドアクーペ系、SUV、ワゴンという乗用車の主要カテゴリーをカバーすることとなる。

A&Bクラスはベンツ車のエントリーに位置するが、同時に実用性や費用対効果を重視した新たな柱として成立したとも言える。

FR系ベンツ車のエントリーとなるCクラス・セダンとAクラス・セダンの外寸を比較すると、全高および全幅が同等、全長が16cm弱コンパクトになり、ホイールベースが11cm短い。ロングキャビン/ショートデッキのプロポーションなどの共通点も多いが、一回りとまでは言わないものの、コンパクトなAクラス・セダンのほうが意外なことに見た目の印象は伸びやかである。

内装 Cクラス超えの開放感

Aクラス・セダンのキャビンスペースは男性4名が長時間のドライブを無理なく行える必要十分な広さ。

悠々とは言えないまでも、ベンツ車のセダンらしい使い勝手や居心地を後席乗員も堪能できる。こういった配慮はCクラス・セダンと比較して遜色ない。

むしろ寸法的な余裕や開放感ではCクラス・セダンを上回るほど。FFによるスペース効率のメリットが、居住性や外観の印象に表れているわけだ。

試乗車は2Lターボを搭載した4WDモデルのA250 4マティック。AMG車を除けば最上位モデルだが、装備内容はA180スタイルに準じている。

どんな感じ?

試乗を終えての印象は「AクラスとCクラスの中間」である。Aクラスに比べると挙動に程よい重みとしなやかさを感じる。

Cクラスと比較すれば軽快であり若々しい。Aクラスより若々しさが薄い、Cクラスより車格感で劣る、という言い方も可能なのだが、両方の持ち味を上手く融合させているので好印象。セダンらしい佇まいに似合いの大人味に、Aクラスのカジュアル感覚を付加した走りである。

うねり越えなどで大きく車体を上下に揺すったときや、コーナリング時のロール感でリアの沈み込みを意識させる。

リアまわりの動きのしなやかさはCクラスにも似ている。角のある段差の乗り越えでは多少の当たりの強さを感じるものの、5ドアHBのA180系に比べると走りの質感が1ランク以上上がったように思えた。

操舵初期から穏やかに、なおかつ応答遅れもなく収まるべき処に収まるようなハンドリング。

緩み取りや揺れ返しを抑えるような操作は不要。操舵には素直でありながら路面のうねりなどの影響は極めて少ない。手頃なサイズと気張らずに操れる懐深い操縦性は初見の山岳路でも気軽に扱える。良質な操縦感覚である。

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最終更新:12/6(金) 23:00
AUTOCAR JAPAN

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