ここから本文です

中国、米国製半導体の在庫積み増し-「シリコンのカーテン」警戒か

2019/12/4(水) 13:34配信

Bloomberg

(ブルームバーグ): 中国が米国製半導体の在庫確保を進めている。米国のテクノロジーから遮断される事態を招きかねないほど米中貿易関係が悪化する可能性に中国のハイテク各社が備えているシグナルだ。

貿易戦争を受けて中国の全体的な米国製品購入は2018年から大きく減少したが、米国製の半導体と集積回路(IC)、半導体製造装置の輸入はここ3年で見ると急増している。最新公式統計の分析で分かった。

米国からの半導体と関連機器の中国輸入は今年8月、ほぼ17億ドル(約1850億円)と、少なくとも17年初め以降で最大となった。10月もその水準に近かった。

トランプ米大統領が仕掛ける対中関税戦争が将来のテクノロジーを巻き込む対立に発展する中、国内でまだハイテク部品を調達できない多くの中国企業にとって、「シリコンのカーテン」が下ろされるリスクは現実的な問題だ。

調査会社ギャブカル・ドラゴノミクスのテクノロジーアナリスト、ダン・ワン氏は「中興通訊(ZTE)や福建省晋華集成電路(JHICC)など大企業を勝手に締め出したり、華為技術(ファーウェイ)に対して事業面での大きな打撃を与えたりする能力が米国にあることは、中国にとって政治的に耐えられない」と指摘。中国の「政府と企業はテクノロジー面の独立性を高めようとしている」と話す。

米国がファーウェイなどの一部中国企業をブラックリストの対象としていることが、在庫確保の必要性を踏まえた中国による輸入急増の一因となっている。中国でのファーウェイやオッポ(OPPO)など国産スマートフォンブランドの台頭も高性能半導体の輸入拡大に一役買う。ファーウェイは18年ごろから在庫を積み増ししており、19年も在庫強化を続けている。

原題:China Stockpiles Foreign Tech as ‘Silicon Curtain’ Descends(抜粋)

(c)2019 Bloomberg L.P.

Bloomberg News

最終更新:2019/12/4(水) 13:34
Bloomberg

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事