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「ブラック企業なんて甘いです」カルト教団、2世信者にもたらす闇 やばいと 思ったら「四つのチェック」

2019/12/6(金) 7:00配信

withnews

【#カミサマに満ちたセカイ】
主に新興宗教団体を指す言葉として、社会になじんできた「カルト」。近年は、いわゆる「ブラック企業」など、支配的な傾向が強い組織の説明にも、たびたび用いられます。「カルトの実態はね、それほど甘いものではないですよ」。とある社会心理学者は、そう釘を刺します。自分や大切な人々が、その活動に巻き込まれないために、必要な情報とは? 集団の本質を見抜くヒントとなる、「四つのチェック項目」について語ってもらいました。(編集・構成=withnews編集部・神戸郁人)

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「自分らしさ」思考と、カルトとの距離感

カルト教団には、ごく一般的な世界に生きてきた人を、いつの間にか「信者」として取り込むという側面があります。

その一方で、「人生の悩みを解決したい」という思いが、人々を「入信」に駆り立てている面も否めません。自分らしい生き方を望む心情と、カルトとの距離感を、どのように捉えればよいのでしょうか?

「日本脱カルト協会」(JSCPR)の代表理事で、脱会者の精神的ケアなどに関わる、立正大心理学部・西田公昭教授(社会心理学)に疑問をぶつけてみました。

元来、ネガティブな意味はなかった言葉

ーー「カルト」とは、そもそもどのような意味なのでしょうか

「崇拝」とか「儀礼」とかいった意味のラテン語が起源です。日本で「カルト」と言うと、比較的小規模な新興教団を示すことが多いですね。実は元々、部族的で小さな宗教を指していたと思われ、ネガティブなイメージはありませんでした。

いわゆるカルト的な組織は、強制的・威圧的な支配体制を持つ、「ハイコントロールグループ」や「ハイディマンドグループ」とも呼ばれます。たとえ宗教的要素がなくても、「こっそり人権を侵害する団体」という条件を満たせば、ここに分類することが出来るんです。

ーー西田さんは、「オウム真理教」による無差別テロ事件後、事件関与者の心理鑑定を担当されました。自著や論文では同教団を、個人の救済などを説きつつも、実際には反社会性が強い「破壊的カルト」と呼んでいますね

「カルト」の元来の意味を踏まえた対応です。でも、該当するケースはまれですよ。大抵の場合、組織外に対し閉じていて、メンバーにのみ虐待などを行っている。「指導」と称し子どもを暴行したり、信者同士の結婚しか許さなかったり、といった行為が該当します。

もちろん最終的に、近隣住民とのいざこざなど、実社会との間にあつれきを生むこともあります。しかしオウムほどの形で、その危険性が顕在化するのは、珍しいですね。

ーーカルトを見分けるには、どんな点を意識すべきなのでしょうか

私自身の定義で言えば、以下の四つが挙げられます。

1.全体主義的なアイデンティティがある
2.組織内の指導者や教義に対し、絶対服従することを求める
3.訴訟を起こすなどして、組織内外からの批判を封鎖する
4.メンバーの私生活をはく奪する
 (結婚・性的行動なども含む)

これらのうち、一部でも満たしている集団とは、距離を置いた方がいいと思います。

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最終更新:2019/12/6(金) 7:00
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