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自動車向けAIはまず車内から。室温調整から不審者対策まで安全のためならなんでもやるよ

2019/12/5(木) 19:00配信

ギズモード・ジャパン

走る個人情報、って怖さもある。

いまや車もAIの時代。GoogleやUber、Appleなど名だたる企業がこぞって開発にいそしんでいます。彼らの目標は、道路状況を理解し、どんな条件でも安全に自動走行する車を作ること。きっとそう遠くない将来、実現するのでしょうね。

それに比べてやや注目度は低いのですが、車内向けのAIもかなり進んでいます。深層学習(ディープラーニング)が進歩にともない、車内で何が起こっているのかを判断し、より安全で快適な乗り心地を実現できるまでになっているのです。

幸か不幸か、車内向けAIアプリケーションの時代はすぐそこまで来ています。たとえば、注意散漫なドライバーを検出したり、所有者を認識したり、ドライバーなどの好みに合わせて乗り心地を改善したりしてくれるようになるんです。だからといって「その代わりこの機能が消えます」的な代償もありません。いや、テクノロジーの進歩ってすごいですね。

自動運転車よりも安全管理しやすい「車内向けAI」

車内の状況を「認知」する機能は、完全自律型の自動運転車を作るよりも技術的なハードルは低く、実現可能性は高いそうです。その最たる理由は、車の操作にかかわるリスクが低いから、と話すのはコンピュータービジョン関連企業Choochのエムラフ・ガルテキンCEO。

現在のAIは特化型AIと呼ばれる段階にあり、限られたタスクを実行するには非常に有効なアルゴリズムですが、オープンな環境の処理にはあまり適していません。公道というのは、何が起こるかわからない「不確実性」の塊のような場所です。それを理解し対処できるAIの開発には、まだまだ時間がかかるでしょう。

それに引き換え「車の中」という環境はスペースが限られているので、特化型AI向きというわけです。 人間の感情を測定するAIを開発する企業、Affectivaの共同創業者兼CEOのラナ・エル・カリウビ氏は「AIを使って車内の様子を理解する技術は、未来の自動運転車だけでなく、現在道路を走行する車にもかかわってきます」と話します。

企業は自分たちのビジョンに従って我々をコントロールするため、AIを使って広告で私たちを狙い撃ちしたり、さまざまな方法で人々を操作できるようになるのです。

コンピュータービジョン・アルゴリズムを搭載した車載カメラは、ドライバーや乗客の状態を分析したり、さまざまな対象物とのインタラクションを検出するなど、複雑なタスクを実行することができます。

「人間のコンディションというのは、非常に複雑です。ですが、こうした技術により自動車メーカーや運送会社、ライドシェアリング会社は交通安全性を向上させるだけでなく、よりパーソナライズされた輸送体験を提供し、1人ひとりの状態に適応する次世代モビリティを構築できるようになるのです」とエル・カリウビ氏は言います。

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最終更新:2019/12/5(木) 19:00
ギズモード・ジャパン

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