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中国政府も後ろめたさは持っているか~米下院ウイグル人権法案可決

2019/12/5(木) 17:40配信

ニッポン放送

ニッポン放送「ザ・フォーカス」(12月4日放送)に作家・ジャーナリストの河合雅司が出演。米下院でのウイグル人権法案の可決について解説した。

収容者はウイグル人の1割に及ぶ100万人以上とも

中国政府によるウイグル自治区での弾圧をめぐり、アメリカ議会下院はトランプ政権に強硬な対応を求めるウイグル人権法案を、407対1の圧倒的賛成多数で可決した。ウイグル族への弾圧が続くならば、中国政府高官の制裁指定や禁輸措置を要求するという内容になっている。

森田耕次解説委員)ウイグル人権法案は、中国当局が2014年以来、テロ対策を名目に新疆ウイグル自治区でウイグル族への弾圧を強化したと指摘しています。再教育施設に多数を収容し、信教の自由を否定、拷問などを実施していると、法案のなかで強調しました。その上でトランプ大統領に対し、中国政府に収容施設の即時閉鎖を求めるよう要求しています。ウイグル人権法が成立してから120日以内に、ウイグル自治区トップの陳全国共産党委員会書記ら、弾圧に関わった当局者のリストを議会に提出し、制裁を科すように求めています。今後、上院での可決とトランプ大統領の署名で成立するという形になります。11月に成立した「香港人権・民主主義法」に続いて、米中関係の新たな火種になりそうなものです。

河合)米中貿易協議の行方にも、かなり影響して来るのでしょうね。香港人権法もそうだったのですが、アメリカ議会は中国に対して、いろいろなプレッシャーを与えています。裏を返せば、それだけ中国に脅威を感じているのだろうと思います。いまトランプ大統領は弾劾裁判を抱えていて、米議会との対立を避けたいという思いも強いでしょうから、香港人権法のときには直ちに署名をしました。今回も署名の方向に行くのではないかと思います。

森田)いまのウイグルの状況は、国際調査報道ジャーナリスト連合の調査で明らかになったところによると、職業教育訓練センターという施設に収容されているウイグル人は、ウイグル人全体の1割に及ぶ、100万人以上という指摘もあります。収容者はウイグル語ではなく中国語を強要されて、共産党の思想を教え込まれたり、拷問や性的暴行を受けたりしていると訴える元収容者もいます。

河合)映像もいろいろな報道機関から出ていますので、ときどき見ています。比較していいのかはわかりませんが、アウシュビッツ(強制収容所)を見ているような印象ですね。入所して出て来ると体重が半分になっていたり、何をされたのかというくらい、人相もすべて変わってしまっています。

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最終更新:2019/12/6(金) 9:11
ニッポン放送

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