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パチンコで自己破産。子どもの学資保険も解約する夫の末路

2019/12/5(木) 12:00配信

婦人公論.jp

人生は選択の連続です。もし今と異なる道を歩んでいたならば──。そこにはいったい、どんな未来が待ち受けていたのでしょうか。木元博美さん(仮名)は夫を見てそう感じるようでーー(「読者体験手記」より)

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◆手堅い男性を選んだはずなのに

「博美さんも、とんだ貧乏くじひいちゃったわね」とは、亡くなった義母の言葉だ。お見合いで結婚した夫は、貧乏くじだったのか。

母から口癖のように「あなたは三姉妹の長女なのだから、早く結婚しなさい」と言われ続けた私は、あらゆるネットワークを使いお見合いをした。十数人目となるその男性は、おばが紹介してくれた人だ。一流大学出身で、背も高い。年収はそれほど高くないが、そのうち上がるだろう。長男だが最初は別居だし、やがては家と別荘ももらえるに違いない。

実際会ってみると誠実そうで、まあまあ優しそう。当時は友達の8割ぐらいが結婚しているという焦りもあり、出会って7ヵ月で結婚を決めた。会った日数も時間も少なく不安で仕方なかったが、紹介してくれたおばはこう言った。「お見合いは結婚してからが恋愛よ」と。

だが夫となった男性は、大きな問題を抱えていた。

結婚当初、私は仕事を続けていた。寝坊した土曜、起きてみると夫の姿はどこにもない。帰ってきた夫に、どこに行っていたのか聞くと、タバコのにおいをプンプンさせながら「パチンコに行ってきた」と言う。最初はずいぶんパチンコが好きな人なのだな、としか思わなかった。

新婚旅行のあと夫の両親が、「必要な場合に使いなさい」と、100万円の定期預金をくれた。しかし夫の名義だし、印鑑をくれなければ使えないのに、と内心苦笑した。

その頃、公営の賃貸に当選し、引っ越し費用に使おうと通帳を開くと、すでに90万円が引き出されている。しかも100万円をもらった翌日に。夫にどうしたのか聞くと、「実はパチンコの借金の返済に充てた。もうやりません」と涙を流す。そうか、夫の両親にしてみれば「この100万円は息子の借金に充ててくれ」という意味だったのか。これで終わるなら、とそのときは思ったが、始まりでしかなかった。

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最終更新:2019/12/5(木) 16:30
婦人公論.jp

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