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今年度で廃止のセンター試験、高校の94%が「問題は良質」 6割が「新テスト、望ましくない」

2019/12/5(木) 6:50配信

高校生新聞オンライン

文部科学省が進める大学入試改革(高大接続改革)によって、大学入試センター試験が2020年1月の実施を最後に廃止され、2021年1月からは新たに「大学入学共通テスト」が始まるが、このことを高校はどう受け止めているか。高校生新聞が全国の高校(1120校)にアンケートをしたところ、9割以上の高校が「センター試験の問題は良質」と受け止めており、高い支持があることがわかった。一方で、センター試験を廃止しと大学入学共通テストの導入を「望ましい」と考えない高校が約6割に上った。

全国1120校が回答

アンケート調査は今年8月から9月にかけて実施。全国の高校・中等教育学校4906校に調査票を送り、1120校(公立782校=国立を含む、私立338校)の校長、教頭、進路指導担当などから回答を得た。回答率は23%。

センター試験に高い支持、「指導の参考」7割

調査では、「現行のセンター試験の問題は良質であると思う」か選択式で質問したところ、「あてはまる」(42%)、「どちらかといえばあてはまる」(52%)をあわせて94%に上った。「どちらかといえばあてはまらない」(3%)と「あてはまらない」(1%)をあわせても4%にとどまり、センター試験の問題が高校現場から高い信頼を寄せられていることがわかった。
「現行のセンター試験の出題内容を日々の指導の参考にしている教員がいる」という高校は70%(「あてはまる」「よくあてはまる」の合計)。「センター試験の対策に特化した授業や課外講座を実施することがある」という高校は67%(同)あり、センター試験の問題が高校の授業の参考とされていることもうかがえる。

新テスト導入、「望ましい」は38%

一方、「センター試験を廃止して、新テストを導入するのは望ましい」と思うかを尋ねたところ、「そう思う」(4%)と「どちらかといえばそう思う」(34%)をあわせて38%だった。「どちらかといえばそう思わない」(37%)、「そう思わない」(23%)をあわせて59%に上った(四捨五入のため単純な合計にならない)。大学入学共通テストをめぐっては記述式の採点を民間企業に委託することに82%が不安と答えるなど、高校側の理解が進んでいるとは言い難い。

センター試験「なぜ変更なのか全くわからない」

自由記述欄でも「現行のセンター試験は思考力・判断力を問うもので大変良質なテストと言える」(関西の私立高校校長)、「今まで行われてきた大学入試センター試験の課題が明確になっていない。なぜ変更しなくてはならないのかが全くわからない。改革という限りは現状の課題からスタートすべきだ」(中国地方の公立高校進路指導部長)といった声が寄せられた。

高校生新聞社

最終更新:2019/12/5(木) 6:50
高校生新聞オンライン

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