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立候補しているのに「自分には投票しないで」? 得票数ゼロが2人いた奥多摩町議選に迫る

2019/12/5(木) 19:03配信

選挙ドットコム

2019年11月17日に投開票が行われた奥多摩町議会議員選挙では、驚くべきことにほそや秀秋氏とおくざわゆうや氏2人の候補者の得票数が0票と記録されました。今回はなぜこのようなことが起きたのかということを中心に紹介します。

今回も居住要件を満たしていない立候補だった

得票数0票は誰もその候補に投票しなかったというのがありますが、これ極めてレアケースです。記録されている得票数0票の大半は候補者が様々な事情で立候補の資格(被選挙権)がないことが判明し、その候補者の得票が全て無効となった場合です(拙記事「これが真のぼっちなのか!立候補したのに誰も投票してくれなくて0票という事が本当にあった」を参照してください)。

今回の奥多摩町議会選の2人の場合もこの被選挙権がないというものでした。これは2人とも地方議会選の居住要件を満たしていないため、被選挙権なしとして、得票数0票となったのです。地方議会選の居住要件とは、ある一定期間、その自治体に住む必要があるというものです。具体的には都道府県議会選の場合、3カ月以上その都道府県内の同一の市区町村に住所がある必要があり、市区町村議会選の場合は、3カ月以上その市区町村に住所がある必要があります。さらに、厳密にいえば、実際にその場所に居住している必要があります。これは地方議会選の被選挙権を得るためには、その選挙の選挙権がある必要があるからです。

驚くべきことに被選挙権を得るためにはこのような居住要件があるにもかかわらず、公職選挙法では立候補届出において、住民票を提出する必要がありません。さらには立候補後に居住要件がなく、被選挙権がないことが判明しても、現在の法令では被選挙権がないことを有権者に周知したり、立候補を却下することはできないことになっています(ただし、公民権がないなどの場合は立候補を却下できます。詳しくは拙記事「被選挙権がないのに立候補し、票が無効に! なぜ立候補却下できなかったのか、その理由を解説」を参照してください)

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最終更新:2019/12/5(木) 19:03
選挙ドットコム

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