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羽生結弦、今季のネイサン・チェンは「こんなものではない…」直接対決で3年ぶりのVへ<GPファイナル展望>

2019/12/5(木) 15:00配信

テレ朝POST

グランプリシリーズでは実力通りの安定した滑りで、ともに連勝してファイナル進出を決めたネイサン・チェン(アメリカ)と羽生結弦。

他の選手を見れば、初戦の「アメリカ大会」6位でファイナルの可能性はほぼ消えたと思われた金博洋(中国)が、地元の「中国大会」の優勝と他の選手の失速で6番目の出場枠を獲得する混戦になった。

現時点でのファイナルの行方を見れば、実力的に抜け出ているチェンと羽生の、19年世界選手権以来の直接対決が最大の見どころになる。

◆今シーズン、好調を維持する羽生

ここまで、安定した力を見せているのは羽生だ。

シーズン初戦のオータムクラシックでは、自らの最大限の構成だという4回転5本の構成を目指すことも口にしていた。

しかし、シリーズ初戦となる「カナダ大会」では、「『アメリカ大会』のネイサン選手の演技を見て、自分が自分で作った彼の幻像と戦っていたなと思った。彼と自分はタイプも違うスケーターだと考えたら、気持も和らいだ」と、自分が持つ武器を意識し、FSでは4回転を3種類4本にして臨んだ。

SPは4回転サルコウに自信がなかったというが、「同じ失敗はしたくない」という思いで跳び、次のトリプルアクセルも完全にハマったというジャンプに。後半の4回転トウループ+3回転トウループは「力を使うしかなかった」と少し不満気だったが、ノーミスの滑りで109・60点を獲得した。

4回転ループには公式練習から苦しむ姿を見せていたが、「エッジ系のジャンプは特に氷との相性があるが、氷にいろいろ聞いてみながらエッジとどうコネクトするのがいいのかを、時間をかけて探していきたい」と、まだループを跳べなかった子どものころにやっていた調整法も試したりしていた。

そしてFS本番では、4回転ループの着氷が乱れて、GOE(出来栄え点)0・15点の減点を取られたものの、その後は世界初の成功となる4回転トウループ+1オイラー+3回転フリップを含むすべてのジャンプをしっかり決め、212・99点を獲得。

合計は昨季の世界選手権でチェンが出した世界最高得点にわずか0・83点足りない322・59点で圧勝した。

羽生はシリーズ2戦目となる「NHK杯」でも、SPで109・34点を獲得して安定感を見せつけ、「一番最初の4回転ループを降りるのと、そのあとの4回転サルコウを決めるのが一番大事だと思っていた」というFSでは、ループで1・65点、サルコウで3・19点の加点を獲得。

後半の4回転トウループが2回転になるミスは出たが、合計305・05点で優勝した。

「ケガ無く終えられたのが一番の収穫かなと思うが、ループはしっかり片足で立って降りれたのでやっとひとつ壁を越えたかなという感じです。ショート、フリーともに満足する演技ではなかったが、これでやっとファイナルで戦える位置まで来たなという風に思っています」と笑顔を見せた。

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最終更新:2019/12/5(木) 19:28
テレ朝POST

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