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【Bリーグ】アルバルク東京 ミラン・マチュワン TOKYO2020に先駆けてやって来たオリンピックメダリスト(1)リオオリンピック銀メダル、U19ワールドカップはアメリカを倒して世界一

2019/12/5(木) 17:50配信

バスケットボールスピリッツ

リオオリンピック銀メダル、U19ワールドカップはアメリカを倒して世界一

この原稿を書いている今、東京オリンピック開幕まであと248日。興奮の瞬間が刻一刻と迫ってきている。今夏は、その前哨戦となる男子日本代表が13年ぶりのワールドカップに出場し、世界との差を痛感した。逆に女子日本代表はアジア・オセアニア地区のオリンピックプレ予選で、WNBA選手を擁する世界2位のオーストラリアを相手に、見事に勝ち切った。目標に掲げている金メダルを狙える位置にいることを自ら証明し、期待は高まるばかりである。

東京オリンピックを間近に控えた今シーズンのBリーグに、初のオリンピックメダリストがやって来た。アルバルク東京に新加入したミラン・マチュワンは、セルビア代表として2016年リオオリンピックに出場した経歴の持ち主である。その時の戦績を振り返れば、予選ラウンドではアメリカに91-94、オーストラリア(80-95)やフランス(75-76)にも惜敗が続く。2勝3勝でグループA4位、全体8番目の勝率で辛くも決勝トーナメント進出を決めた。

「世界のベストな12チームが集まった大会であり、予選ラウンドはアメリカ、フランス、オーストラリアがいる厳しい戦いが続き、その後の決勝トーナメントも本当に苦しい道のりでした」

しかし、バスケットボールが国技である強豪セルビアは、後がないトーナメントに入ってから本領を発揮していく。準々決勝、クロアチアを相手に86-83で接戦を制すと、準決勝ではオーストラリアに87-61で勝利し、リベンジを果たす。決勝はアメリカと再戦。予選ラウンドはいずれも途中出場していたマチュワンだったが、決勝トーナメントの3試合は全てスタートで活躍する。

「アメリカとはオリンピックで2回、他の大会を含めて合計4回戦い、全て負けてきました。NBAのスーパースターを揃えたフルロスターで来られたら、勝つのは相当厳しく、やっぱりあの壁は高いです」

予選では善戦したセルビアだったが、尻上がりにチームとしてまとまっていったスーパースター軍団に30点差をつけられ、66-96で圧倒された。マチュワンは16分間の出場で11点を挙げ、ネマニャ・ネドビッチ(イタリア・EA7エンポリオ・アルマーニ・ミラノ)の14点に次ぐ、2桁得点を記録している。「本当に素晴らしい経験でした。メダルを獲得することが自分にとっての夢でもありました」と敗れはしたが、見事に銀メダルを手にし、オリンピックの表彰台に立った。

「セルビアのナショナルチームはU12からキャンプがはじまり、そこにピックアップされたことが全てのはじまりでした」というマチュワンは、FMPベオグラードのジュニアチームからキャリアをスタートさせる。ジュニアユース、ユースで順調に成長し、各世代の代表キャンプに招集され、U16ヨーロッパ選手権では平均18.8点、9.8リバウンドを挙げ、その才能を開花させていく。18歳のとき、飛び級でU19セルビア代表に選出された。その年、地元開催となったU19ワールドカップでは、アメリカを破って世界一に輝いた。その快挙について、マチュワンはこう振り返る。

「アメリカの選手たちはまだ大学生であり、我々はすでにプロでした。その経験の差を生かすことはできたと思います。しかし、個人の差を比較すれば、マイケル・ビーズリーやディアンドレ・ジョーダン、もちろんステフィン・カリーの方が能力もスキルも格段に上です。組織的なプレーやチームとしての戦いは我々の方が一枚上手だったとともに、ホーム開催だったことも大きな要因でした」

セルビアでは18歳からプロ選手として契約できる。Bリーグで言うところの特別指定選手のように、マチュワンは17歳からトップチームでプレーしてきた。


アルバルク東京 ミラン・マチュワン TOKYO2020に先駆けてやって来たオリンピックメダリスト(2)「悪かったときの経験を全てプラスに変えてステップアップ」へ続く

泉誠一

最終更新:2019/12/5(木) 17:50
バスケットボールスピリッツ

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