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49歳の今から始める「老後資金2000万円をつくる術」

2019/12/5(木) 18:31配信

MONEY PLUS

この例では、比較的手を付けやすい項目を見直し、全体で7.5万円支出を減らしたことによって、3万円の黒字を生み出すことができましたが、支出を見直す項目はもちろん自由です。大切にしたい(=お金をかけたい)項目は何か、ご家族で話し合い、優先順位の低いものから見直しするのがおすすめです。

まずはiDeCoで「お金を育てる」

毎月の家計が黒字になれば、月々の積み立てが可能になりますね。老後資金を作るには、冒頭の例のようにすべて預貯金でも良いですが、一部を資産運用とすることで、もう少し育てられる可能性が出てきます(減るリスクももちろんあります)。

老後資金のように10年以上先に使うお金を作る場合は、今使えるお金を増やすためにも、「一部を投資にまわし、残りは預貯金で」など組み合わせるのが良いでしょう。

まず老後資金を作る手段として外せないのが「iDeCo(個人型確定拠出年金)」です。掛金が全額所得控除となるため、所得税や住民税を大きく節税ができるのがウリ。現在49歳のご相談者様であれば、今の制度では11年間積み立てができ、利益が出た場合でも非課税となります。会社員の場合は、上限金額が年額27.6万円(月額2.3万円)ですので、毎月2.3万円積み立てするとよいでしょう。

注意するべき点は、一度始めると原則やめられず、掛金を0円にすることはできても、加入している間ずっと運営管理手数料がかかること。そして、60歳までは一切引き出せないこと、51歳以降に始めると、60歳から受取開始ができないことがあげられます。

iDeCoに加入できる金融機関選びにおいては、できるだけ運営管理手数料が低いところ、信託報酬が低めの投資信託が多いところを選ぶとよいでしょう。なお、お勤め先にて企業型確定拠出年金等に入っている場合は、iDeCoに加入することができないこともあります。

つみたてNISAも組み合わせて非課税制度をフル活用する

iDeCoだけでは11年間で約300万円しか貯まりません。そこで20年間非課税で積立運用できる「つみたてNISA」を組み合わせるといいですね。つみたてNISAには、iDeCoのような所得控除はありませんが、使いたいときにいつでも一部解約して現金化できるため、老後資金に留まらず教育費としても使えるといったフレキシブルな使い方が可能です。

上限金額である年40万円をボーナスからつみたてNISA口座に移して、毎月3.3万円ずつ投資信託を買い付ける方法がやりやすいでしょう。

iDeCoもつみたてNISAも、世界中に投資できるように分散して投資信託を選ぶのがおすすめ。あらかじめ世界分散されているバランスファンドを1本買うのも一手です。つみたてNISAで20年間買い付け続ければ、元本だけで800万円。2000万円までもう一歩です。

税制優遇のある制度をできるだけ活用した上で、残りについては預貯金で着実に資産形成しましょう。昨今は、主にネット銀行にて、預金の金利を高く設定できるサービスや、都市銀行の10倍以上の高金利で預けられる定期預金などが提供されています。マメな人なら、できるだけ金利が高めの銀行を選び預け替えしていくと効率的です。

また金利は高くはありませんが、一部のネット銀行の「自動定額積立」サービスもおすすめ。毎月指定した日に、給与口座から指定した金額をそのネット銀行口座に自動的に移してくれるため、強制的に貯金できるのです。毎月4.4万円を11年間、iDeCoの掛金払込が終わる11年後からの5年間は5.4万円を貯め続けたら、約900万円。合計2000万円となりましたね。

まずは黒字家計にすることと、iDeCoやつみたてNISAといった非課税制度をフル活用するところから始めてみましょう。

鈴木さや子(ファイナンシャルプランナー)

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最終更新:2019/12/5(木) 18:31
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