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初めて『新世紀エヴァンゲリオン』の名を聞いた日 LDの発売が人気を可視化した

2019/12/5(木) 19:10配信

マグミクス

初めて『エヴァンゲリオン』の名を聞いた日

 1995年に放送されたTVアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』は、放送直後からその斬新な演出とストーリー、数々の魅力的なキャラクターなどが話題となり、日本アニメを代表する作品のひとつとなるほどの大人気となりました。当時、TVでリアルタイム視聴し熱狂の渦を体験したライターの早川清一朗さんが、当時の思い出と、2020年に上映予定の『シン・エヴァンゲリオン劇場版』への想いを語ります。

【画像】『エヴァ』人気の一因は貞本義行氏によるキャラクターデザイン(6枚)

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 最初に『新世紀エヴァンゲリオン(以下、エヴァ)』の名前を聞いたのは、電車に乗って大学から帰宅する途中でした。一緒にいた友人が周りから見えないようにアニメ雑誌の特集記事をコソコソと読んでいたので、何か面白いアニメでもやるのかと聞いたところ、返って来たのが、アニメ制作会社・ガイナックスの新作が始まるという答えでした。

 当時、ガイナックスはOVA『トップをねらえ!』やTVアニメ『ふしぎの海のナディア』など個性的な作品を手掛けており、新作ともなればマニアに注目されるのは当然でした。とはいえ、この些細なやり取りが、『エヴァ』との25年にもわたる付き合いの始まりとなるなど、想像もしませんでした。

 いざ放送が始まると、人気が爆発。筆者もビデオ録画しているにも関わらず、できる限り水曜日の18:30には自宅に帰り、それが無理なら友人の家のTVの前で放送を待ち構えていました。見終わればすぐに何度も見返し、友人と『エヴァ』の世界やキャラクターたちの謎について、重箱の隅をつつくような細かい部分まで拾って考察しながら語り合うという、今から考えれば幸福極まりない時間を過ごしていました。

 特に話題の中心となったのはヒロインの綾波レイと惣流・アスカ・ラングレーのどちらが好みか? ……だけではなく、葛城ミサト派、赤木リツコ派、伊吹マヤ派、委員長こと洞木ヒカリ派など登場する女性キャラごとに派閥が存在し、それぞれが好きなことを好きに語り合っていました。

 また、当時はインターネットが黎明期で、ネットワーク上の討論はパソコン通信が中心でした。パソコン通信とはモデムや音響カプラと呼ばれる機材を使い、電話回線を通じてサーバーにアクセスして行うデータ通信のことですが、今のインターネットほど一般的ではありませんでした。『エヴァ』に関してはすさまじい激論が繰り広げられていたと聞いていますが、残念ながら筆者はパソコン通信をやっておらず参加できなかったのが今でも残念です。

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最終更新:2019/12/5(木) 20:21
マグミクス

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