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塾のスタート時期、小6からではもう遅い? [中学受験]

2019/12/5(木) 17:10配信

ベネッセ 教育情報サイト

今回は塾のスタート時期、特に小6から塾に通うことについての相談です。

(質問)
現在小5の息子は、地元の野球チームに所属して平日3日と週末は一日中、野球三昧の生活を送っています。「塾」にはずっと拒否反応を示していました。そんな息子が最近になって塾に興味を持ち始めました。仲の良い友達がほとんど塾通いしていること、その友達が中学受験を目指していることに刺激を受けたようです。野球の強い中学校を受験したいと言い始めました。受験もしたい、でもそのために野球をやめなくてはならない?という気持ちで息子は揺れているようです。3月に全国大会予選があり、それが終わるまで野球に打ち込み、その後塾に通い勉強にウエートを置く、という考えはどうかと思っていますが、甘いでしょうか?

(回答)
最近は不況の影響でしょうか、低学年からの入塾が減って5年生からの入塾が増えているという話を塾の先生から聞きました。それでも中学受験は、4年生から始める割合が最も多く、次は5年生となっていて、6年生からの入塾はごくわずかです。というのも、中学受験の準備には少なくとも2年間はかかり、どの塾でも6年生からスタートできるカリキュラムにはなっていません。そうなると、集団指導のカリキュラムでは終わってしまった単元は習ったこととして授業が行われるので、6年生から入塾した場合は、わからないことだらけで授業についていけなくなると思います。つまり、6年生から集団指導の塾に入るのはカリキュラムが合わない問題がありますが、個人に合わせてくれる個人指導や家庭教師で受験準備をすれば、受験をすることは可能です。しかし、準備期間が短いので、事前にたとえば通信添削などで基礎学力を高めておくことが必要になります。つまり、5年生の間に野球と平行して家庭学習を行って基礎学力をつけておき、6年生からのスタートに備えるのです。

1年間(正確には10か月)で受験の準備をするのですから、短期間に集中的に学習する必要があります。当然、受験勉強はハードになると覚悟すべきだと思いますので、どうしても野球の名門校に入学したいというお子さんの強い気持ちが必要となります。その気持ちがなければ、受験勉強を継続していくモチベーションを保つことは難しいでしょう。また、短期間の受験準備だからといって塾の費用が安くなるとは限りません。個別指導塾は、集団指導塾よりも学費が高くなるのです。このように、6年生からの塾通いは問題点がたくさんありますが、可能ではあります。
この相談では、志望校やお子さんの学力が具体的になっていませんが、6年生からのスタートで間に合うかどうかは、志望校の野球部員の受入方法にもよりますので、一度、目標としている学校の担当者と早めに相談されるようおすすめ致します。

プロフィール
森上展安
森上教育研究所(昭和63年(1988年)に設立した民間の教育研究所)代表。中学受験の保護者向けに著名講師による講演会「わが子が伸びる親の『技』研究会」をほぼ毎週主催。

※この記事は「ベネッセ教育情報サイト」で過去に公開されたものです。

最終更新:2019/12/5(木) 17:10
ベネッセ 教育情報サイト

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