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なぜ、こんな映画祭ができる? 真木よう子、リリー・フランキーらが大分・別府に集結

2019/12/5(木) 21:30配信

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異例ずくめの豪華な地方映画祭、その謎を探る

 日本有数の温泉地、大分県別府市に唯一ある一般映画館「別府ブルーバード劇場」で11月29日~12月1日まで開催された「第3回Beppuブルーバード映画祭」。阿部サダヲ(49)、真木よう子(37)、リリー・フランキー(56)、尚玄(41)らが駆けつけ、大盛況だった。一地方の劇場が単独で映画祭を催すのも異例だが、この豪華ゲストも異例。なぜ、ブルーバード劇場はこんな映画祭ができたのか?

【写真】ブルーバード劇場が愛される理由とは? 真木よう子、リリー・フランキーが笑顔で応えた感動のショット

 日本有数の温泉地、大分県別府市に唯一ある一般映画館「別府ブルーバード劇場」で11月29日~12月1日まで開催された「第3回Beppuブルーバード映画祭」。阿部サダヲ(49)、真木よう子(37)、リリー・フランキー(56)、尚玄(41)らが駆けつけ、大盛況だった。一地方の劇場が単独で映画祭を催すのも異例だが、この豪華ゲストも異例。なぜ、ブルーバード劇場はこんな映画祭ができたのか?

 30日正午すぎ、劇場に到着すると、長い行列ができていた。井筒和幸監督の代表作「パッチギ!」(2004年)を観るための列だった。この回では、ガンチャ役の真木が登壇することになっている。あまりに行列が長いため、近くの公園を集合場所にするほどだった。真木が登壇するや盛大な拍手。リリーの計らいで、真木は、自身が出演していない「凪待ち」(白石和彌監督)のトークイベントにも登壇し、会場は大いに盛り上がった。聞けば、29日、阿部が登壇する「彼女がその名前を知らない鳥たち」(白石和彌監督)は入れない観客もいたほどだったという。

 ブルーバード劇場は1941年創業の歴史ある映画館。シネコン全盛の今にあって、窓口はもぎり、中は昭和の雰囲気が漂うレトロな佇まい。今年4月に米寿を迎えた名物館長・岡村照さんが今も窓口に立ち続けている。創業者の父・中村弁助さん、その後を継いだ夫の昭夫さんが相次いで亡くなり、1971年から照さんが3代目館長に就任。全盛期には市内にあった20あまりの劇場が閉館する中、「映画が好きだから」と今も映画の灯を守り続けている。

 初期は洋画を上映し、日活の封切館を経て、70年代からは松竹の封切館に。大分ロケだったシリーズ30作「男はつらいよ 花も嵐も寅次郎」(1982年)では全国動員第1位を記録する大ヒット。阪本順治監督の代表作「顔」(2000年)ではロケ地にもなった。しかし、最近では興収が落ち込み、観客が数人という回も少なくなかったという。

 そんな映画館の運命が一変したのは2015年のことだった。旅の途中で訪れた映画ライターの森田真帆氏が映画館の独特な味わいと、照さんの優しい人柄に感激。「映画館を手伝わせてください」と直訴したのだ。その人脈とネットでのスキルを生かして、まずは同年7月に塚本晋也監督のトークイベントを開催。そして、2017年から、Beppuブルーバード映画祭へと広げた。

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最終更新:2019/12/5(木) 21:45
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