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車いすバスケ“及川ジャパン”、AOC豪州戦初勝利の歴史的快挙!

2019/12/5(木) 22:59配信

バスケットボールキング

 タイのパタヤで行われている車いすバスケットボールの「アジアオセアニアチャンピオンシップス」(AOC)。大会6日目の12月4日、及川晋平ヘッドコーチ率いる男子日本代表は、予選リーグ最終戦でオーストラリアと対戦した。第4クォーターの終盤に逆転し、64-61で昨年の世界選手権銅メダルの強豪との激戦を制した日本は、4勝1敗として予選1位通過を決めた。

リバウンドを制し、激戦を制した日本

 アジアオセアニア地区では王者に君臨し続け、パラリンピックでも金メダルに2度輝いたことのある強豪オーストラリア。日本の前に何度も立ちはだかったその高い壁を、ついに打ち破る時が来た。

 大一番を前に、及川HCはこう選手たちに激を飛ばした。
「やることはやってきた。自分たちが強いということは、もうすでに証明されているから自信を持て。あとは気持ち。『一心』になるという気持ちをつくって、戦えば必ず勝てるぞ!」

 試合は「ガチンコ勝負になる」という及川HCの予想が的中し、スタートから激しい攻防戦が繰り広げられた。第3クォーターを終えて、47-53。日本は6点のビハインドを負って、最終クォーターに臨んだ。

 その最終クォーター、勝負どころの終盤で気を吐いたのが藤本怜央だ。立て続けにゴール下でのタフショットを決めてみせ、試合時間残り20秒でついに逆転に成功した。そして最後まで果敢に攻め続けたオーストラリアの攻撃に耐え、リードを守り切った日本。64-61で接戦を制し、AOCではオーストラリア戦初勝利を飾った。

 この試合チーム最多の20得点を叩き出した藤本は、チーム最年長で2004年アテネ大会からパラリンピックに出場している。その藤本でさえも「公式戦でオーストラリアに勝ったのは自分も初めて」と語る。オーストラリアからの1勝は、まさに歴史的快挙と言えた。

 そして、内容的にも「大金星」だった。何人もの超ビッグマンを擁するオーストラリアに対し、リバウンド数はオーストラリアの28を大きく上回る42を誇ったのだ。これについて、京谷和幸アシスタントコーチは「10月からトレーニングしてきたリバウンドへの意識が高かったことが成果として表れた数字」と語る。

 それがオーストラリアの攻撃を少しずつ狂わせていたのだという。世界屈指の好シューターが揃うオーストラリアはアウトサイドこそ強いはずが、この試合では後半に向けてアウトサイドからのシュートでの得点が減少傾向にあった。

 この理由について、及川HCはこう説明する。

「日本がしっかりとボックスアウトしてリバウンドを制し、そこから速攻にいっていたので、リバウンドを取ることができないオーストラリアはどんどんアウトサイドからのシュートも打てなくなってしまった。日本の戦略が的中した展開でした」

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最終更新:2019/12/5(木) 23:08
バスケットボールキング

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