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美容部員は99歳、人生100年時代の人材活用-シニア向け販売に貢献

2019/12/5(木) 6:00配信

Bloomberg

(ブルームバーグ): 99歳になる福原キクヱさんは、ポーラ・オルビスホールディングス傘下ポーラの現役美容部員として活躍している。総勢約4万5000人の同社の美容部員には90代が約300人おり、比較的単価が高いシニア向け製品の販売増の一助になっている。

今年10月、福原さんは「最高齢のビューティーアドバイザー」としてギネス世界記録に認定。認定式会場では全身を白のスーツで包み、カルティエの時計を身に着け、指先には秋を思わせる色のマニキュアを施した福原さんを常連客らが祝った。

常連客の沖田トシエさん(91歳)にとって福原さんは何でも相談できる姉のような存在だという。ポーラの横手喜一社長は、高齢者の顧客にとっては同世代の美容部員が接客する方が会話が弾み、相談しやすいと受け止められていると話した。

ポーラは2017年1月、業界で初めてしわ改善効果をうたった美容液「リンクルショット」を1万6200円で発売。この商品投入は17年の売上高を約130億円押し上げた。当初の2年間は国内での対面販売のみに限定したが、今年9月までに累計211万本を売り上げる大ヒット商品となった。

総務省の統計によると、50歳以上が女性人口のほぼ半分を占める。現在、全人口に占める65歳以上の割合は29%だが、20年後には35%まで増加すると予測されている。高齢化で健康状態や肌の状態が変化することから、化粧品メーカー各社は続々と新商品を打ち出している。

化粧品国内首位の資生堂も15年、50歳以上の女性をターゲットにしたブランド「PRIOR(プリオール)」を立ち上げた。同ブランドは2桁に近い水準の売上高成長率を維持しているという。

美容市場調査会社ビューティーストリームズのステファニー・ガブリエル副社長は、「高齢化は間違いなく世界の全ての化粧品メーカーにとって重要領域の一つになる」との見方を示した。

ポスト・インバウンド時代を見据え

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最終更新:2019/12/5(木) 6:00
Bloomberg

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