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ゼロから始めるアクセシビリティ 「Backlog」の事例に学ぶ、ユーザーのための改善とは

2019/12/6(金) 7:06配信

Web担当者Forum

2018年11月にアクセシビリティ改善を発表した「Backlog(バックログ)」というコミュニケーション管理ツールを提供するヌーラボ。
今回は、7月20日に開催された「Japan Accessibility Conference - digital information vol.2」に登壇した藤田氏、中川氏がどのようにBacklogのアクセシビリティ改善に取り組んだのか、その舞台裏をレポートする。◎撮影  @cure_tomoki

 

2016年のリニューアルがきっかけで、アクセシビリティに関する課題を発見

2018年11月にアクセシビリティ改善を発表した「Backlog」。この発表は、アクセシビリティ改善が完了したということではなく、継続的な取り組みをしていくという発表だったとヌーラボの藤田氏は振り返る。

アクセシビリティ改善に取り組むきっかけは、2016年のリニューアルだった。Backlogは、ローンチから14年経つが、2016年にリニューアルするまでは、ほぼ変わらないUIだった。





リニューアルによって、「健常者に対するユーザビリティは向上した(はず)と思っていた」と藤田氏。

しかし、β版をローンチすると、

・色の区別がつかない
・コントラストが低くて見えづらい

といった声をユーザーからもらったという。

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当時、アクセシビリティガイドラインをさほど意識してβ版を作っておらず、ユーザーの声をもとに、問題に対して、一つ一つ勉強しながら、解決していくような状況だった(藤田氏)
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特にコントラストの調整は困難を極めたという。フロントエンドエンジニアである中川氏が使っているPCは、MacのApple Thunderbolt Display(サンダーボルトディスプレイ)というハイスペックなもので、色が正確に出るディスプレイだった。

そのディスプレイで何度修正しても、ユーザーからは「まぶしい」「見にくい」という声をもらい、困窮していた。そんなとき、あるユーザーから「このメーカーのこの機種を使っているが、画面がつぶれて全然見えない」との指摘を受けた。

そこで、原因はディスプレイだと気がつき、会社中にあるディスプレイをかき集め、検証のために、繋いでは外してを繰り返し、ようやく問題をクリアしたという。

「コントラストを調整するときは、自分のマシーンをあまり信用しない方がいいという知見を得た」と藤田氏は振り返った。

 

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最終更新:2019/12/7(土) 19:36
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