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内閣府初、10代女子ら向け「性暴力相談SNS」開始。「あなたは悪くない」と伝えたい

2019/12/6(金) 12:10配信

BUSINESS INSIDER JAPAN

電話相談はハードルが高い

チャット形式を取ったのは、上記の調査で支援団体への初回の相談手段や支援団体を知ったきっかけとして最も多かったのが、それぞれ「メール」と「インターネット」だったからだ。特にメールは「電話」の約2倍だった。

性暴力被害を受けたことを母親に相談したが「自分から誘ったんじゃないの」と言われ、以降は被害にあっても誰にも相談してこなかったが、LINEでも相談できる支援団体があると知り、時々書き込んでいるという女子高校生。動画サイトで知った団体にメールを送って支援につながった女子大学生もいた。

内閣府男女共同参画局・暴力対策推進室の担当者は言う。

「性暴力被害を電話で相談するのは非常にハードルが高いということが分かりました。彼女たちの主な情報収集や発信の手段であるインターネットやSNSに、私たちから出向くべきだと。

今回は期間を区切った試みですが、反響次第では、継続的な展開も考えています」

11月、大阪市住吉区の小学6年生の女児が行方不明になり、Twitterを通じて接触し誘い出したとされる男(35)が未成年者誘拐の疑いで逮捕された。

警察庁によると、2018年にSNSを通じて事件に巻き込まれた18歳未満の子どもは1811人と、2009年以降で2番目に多い。また小学生の被害者が過去最多になるなど、被害者が低年齢化している。

上記調査でも、若年層の性暴力被害の特徴的なものとして「家に居場所がないため家出をし、SNSで知り合った相手からの性暴力被害」があげられている。SNSを悪用した性暴力は多様化しており、迅速な対応が必要だ。今回の取り組みはその一助になるか。

(文・竹下郁子)

竹下 郁子

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最終更新:2019/12/6(金) 23:01
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