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<松岡茉優>欠点もさらけ出す“生々しい女優力” 近作で見せた「真価」

2019/12/7(土) 9:10配信

MANTANWEB

 この秋、天才ピアニストを演じた主演映画「蜜蜂と遠雷 」(石川慶監督)、スナックで働くすれっからしの女性に扮(ふん)した映画「ひとよ」(白石和彌監督)が連続公開された女優の松岡茉優さん。また、先日放送されたスペシャルドラマ「磯野家の人々~20年後のサザエさん~」(フジテレビ系)ではワカメ役で出演と、作品こそ多くはないながらも、2019年は“女優・松岡茉優”が真価を発揮した1年になったのではないだろうか。全く違うキャラクターにトライした3作品を通して感じるのは、役の弱さや欠点もさらけ出し、松岡さんがそれらに見事に光を与えられる女優であること。生々しさの感じられる演技で、人間の弱さが光に変わる瞬間を見せてくれた。

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 ◇「磯野家の人々」ワカメ役から感じた“研究を重ねた跡”

 天海祐希さん主演で、アニメ「サザエさん」の20年後をオリジナルストーリーで描いた「磯野家の人々~20年後のサザエさん~」では、大人になったワカメを演じた松岡さん。デザイナーになる夢を持ちながらも、うまく前に進めずに思い悩んでいる女性として登場した。

 真面目で頑張り屋。本音をうまく表現できず、寂しげな笑顔を見せるワカメ。おかっぱ頭も実に可愛らしく、多くの人がそのいじらしさに胸を打たれたはず。周囲を気遣い、流されてしまいそうになるのは大人ワカメの欠点ともいえるが、彼女が自分の内面と向き合って笑顔をはじけさせた瞬間は、同ドラマのハイライトの一つとなった。

 また家族との距離感も絶妙で、「ありがとう」という一言や、「ひどいわ」とカツオに怒るせりふなど、イメージするワカメそのもの。松岡さんがワカメについて研究を重ねたであろうことが、ひしひしと感じられた。

 ◇「蜜蜂と遠雷」で見せた力強さと気高さ 「ひとよ」でも体温の感じられる芝居で…

 映画では「蜜蜂と遠雷」「ひとよ」が公開となり、そのギャップも話題になった。「蜜蜂と遠雷」で演じたのは、天才少女と言われながらも、母の死をきっかけに挫折した亜夜役。葛藤を抱えつつ、凛(りん)とした雰囲気を漂わせる亜夜を熱演しており、これには原作者の恩田陸さんも「思わず、『亜夜ちゃん!』と声をかけていました」と太鼓判を押したほど。とりわけ、クライマックスの演奏シーンは圧巻。髪の毛の先にまで亜夜が宿ったようで、その力強さと気高さに心震える思いがした。

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最終更新:2019/12/7(土) 9:10
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