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<星合の空>アニメだから描けるリアル 中学生の心の痛み描く 赤根和樹監督に聞く

2019/12/7(土) 11:20配信

MANTANWEB

 中学校の男子ソフトテニス部が舞台のテレビアニメ「星合の空」。「天空のエスカフローネ」「ノエイン もうひとりの君へ」などの赤根和樹さんが監督のオリジナルアニメだ。さまざまな事情を抱える少年たちの葛藤を描き、リアルで重いストーリーも話題になっている。なぜ、この時代に重い作品を作ろうとしたのか? 赤根監督に、作品に込めた思いを聞いた。

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 ◇社会的なテーマとエンターテインメントが両立した物語を

 キャラクター原案のいつかさんの描くデザインを見て、ソフトテニス部の青春を描いた爽やかなアニメを想像していた人は驚いたかもしれない。父から暴力を受けてきた桂木眞己ら、部員はそれぞれが悩みを抱え、苦悩する。赤根監督は「社会的なテーマとエンターテインメントが両立した物語」を描こうとした。

 「自分は、この業界に入って30年くらいたちます。(ジョージ・)ルーカス、(スティーブン・)スピルバーグが席巻していて、日本にはエンターテインメントの映画がなくて、面白く感じなかった時代がありました」

 その頃、「宮崎駿さん、富野由悠季さんの作品を見て『これからはアニメの時代だ!』と感じ、アニメ業界に入りました。今、アニメーターの技術は頂点に達しましたが、物語が成熟していないように感じています。表現方法が発達した中で、物語を生かして、深みを表現したかった」。

 アニメを制作する中で感じることもあった。

 「昔は諦めていたんです。アニメは、子供のためのものだったし、OVA時代以降は萌えキャラが中心になっていった。何とかしないといけない!という思いがあった。社会的なテーマとエンターテインメントが両立した物語をちゃんとやってみたかったんです。ガンダムやエヴァンゲリオンにしても、アニメでは思春期の悩みをしっかり描いてきた。だから、新しいものをやっているつもりではありません」

 子供の悩み、家庭の問題など普遍的なテーマを扱いつつ、子供だけでなく、大人にも伝えたいことがあった。

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最終更新:2019/12/7(土) 11:20
MANTANWEB

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